農作物の収穫作業や農薬散布に活用できるクローラーロボット「メカロン」を開発

茨城県つくば市を本拠に運搬ロボットの開発を手がける株式会社Doogは、農作物の収穫作業や農薬の散布作業、雑草の草刈作業などに活用できる農業用クローラーロボット「メカロン」を開発した。

メカロンは、本体に搭載されたジョイステックを操作する手動操縦機能とボタンを押すだけで、正面にいる人や物を追従する自動追従機能を基本性能にした運搬ロボットだ。

Doogが開発した農業用クローラーロボット メカロン
荷台の積載量は100~200kgで、凹凸や斜面の走行も可能。PCやスマートフォン、タブレット等のデバイスを使用して遠隔で操作する遠隔操作機能や記憶した経路を自動で走行する自動走行機能も備える。

荷台寸法は、800mm×600mm(収穫コンテナ2個分)で荷台の高さを調整できるタッチボタンを実装。電池容量のカスタマイズ(2時間~12時間相当)も可能で、クローラー部を洗浄しても本体に浸水しない設計が施されている。

農作物の収穫作業・農薬の散布作業・雑草の草刈作業などに活用


同社が提案するメカロンの活用シーンは以下の通り。

農作物の収穫作業
農薬の散布作業

雑草の草刈作業

土の掘り起こし作業

鶏舎や豚舎での作業

その他

またメカロンは2月24日(水)~26日(金)にインテックス大阪で開催した農業総合展「第4回関西農業week」にも出展された。
同社では、大学や研究機関、農業試験場、団体、企業等を対象に、メカロンの導入可能性を検討する実証実験の協力先を募集している。

農業用クローラーロボット メカロン 動作イメージ動画


株式会社Doog
https://doog-inc.com/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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