葉色解析サービス「いろは」、ブロッコリー花蕾診断機能の提供を開始

産業用リモートセンシングサービスを手がける株式会社スカイマティクスは、葉色解析サービス「いろは」の新たな機能である「ブロッコリー花蕾診断」の提供を開始した。

ブロッコリーは、生育が進み過ぎると商品価値が下がる傾向にあることから、収穫適期の見極めが特に重要な農作物として知られている。そのため、ブロッコリーの生産現場では、農地を歩きながら花蕾の生育を確認して、収穫のタイミングを判断しているが、確認作業に費やされる時間と労力が大きな負担になっているそうだ。

ブロッコリー花蕾の規格別把握が可能に


葉色解析サービス「いろは」は、ドローンで撮影した農地画像から農作物の生育状況を診断するサービス。今回追加された「ブロッコリー花蕾診断」は、AIが画像内の花蕾を認識してサイズ別の集計を実施する機能である。


利用者は、ドローンで撮影した農地の画像をアップロードするだけで、数時間後には花蕾のサイズ別の分布データが届く。これにより、どの規格のブロッコリーが何%存在するのかを把握できるようになる。

同社は、ブロッコリーを生産する大規模農業生産法人からの相談をきっかけに、2019年からドローン画像を用いたブロッコリーの花蕾抽出技術およびサイズ判定技術の開発に取り組んできた。以来、収集したブロッコリーの画像データは数万点に上り、現在も全国のブロッコリー畑を対象にデータの収集を継続している。

「いろは」の提供を通じて、ブロッコリー生産者の収穫適期の判断をサポートしていくと同時に農業のDX化にも貢献したい考えだ。

葉色解析サービス「いろは」概要
対象ドローン:DJI製 Inspire2・Phantom4Pro・Mavic2Pro
対象デバイス:パソコン
対象ブラウザ:Google chrome・ Microsoft Edge
料金プラン:従量課金プラン1000円(1カ月)・定額パッケージプラン1万5000円(1カ月)
※トライアルキャンペーン実施中 従量課金プランに加入で初回の解析と撮影が無料


株式会社スカイマティクス
https://skymatix.co.jp/
葉色解析サービス「いろは」
https://smx-iroha.com/
トライアルキャンペーンURL
https://smx-iroha.com/freetrial/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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