農副連携の優れた事例を全国へ「ノウフク・アワード2021」募集開始

農林水産省は、農福連携に取り組んでいる優れた事例を表彰し、全国への情報発信を通じて他地域への横展開を図る「ノウフク・アワード2021」の募集を開始した。募集期間は2021年9月16日(木)から11月12日(金)まで。


農副連携の気運を国民的運動へ


農福連携は、障害者に農業で活躍してもらい、自信や生きがいを持って社会に参画していただくための取り組み。担い手不足や高齢化が進む農業分野において、働き手の確保につながるものであるとともに、共生社会の実現にも貢献する。

「ノウフク・アワード」は、こうした農福連携を全国的に広く展開し、各地域において定着させていくことを目的として、優良な事例を表彰し、全国への発信を通じて他地域への横展開を図るとともに、国民的運動として推進していくためのもの。農福連携を国民的運動として推進するため、農林水産省が関係団体等と連携して昨年3月に設立した「農福連携等応援コンソーシアム」が主催している。

表彰対象者は、農業(林業及び水産業を含む)と福祉や多様な人が連携し、障害者等(※障害者のほか高齢者や生活困窮者、ひきこもりの状態にある者等を含む)の農業分野での能力が発揮され、農業分野と福祉分野が抱える様々な課題解決の実現のみならず、障害者をはじめとする多様な人の社会参画の実現、地域農業の維持・発展、更には地域活性化に貢献している取り組みを行っている団体など。

応募方法は、「ノウフク・アワード2021募集サイト」から応募用紙をダウンロードし、応募用紙に必要事項を記入の上、農福連携等応援コンソーシアム事務局(一般社団法人日本基金)宛に郵送(当日消印有効)もしくは、サイト内の「エントリー」から応募事項を直接入力する。自薦・他薦は問わない。

賞典は以下の通り。

(1)グランプリ
優秀賞に選定された団体等、及びノウフク・アワード2020において優秀賞を受賞し、今回のアワードにおいても応募があった団体等の中から1点を選定する。

(2)審査員特別賞
優秀賞に選定された団体等から、審査基準(「人を耕す」、「地域を耕す」及び「未来を耕す」の視点による基準)それぞれの領域において優れた取組を行っているものを1点ずつ選定する。これに加えて、特定の分野において秀でた取組を行っているもの数点を選定する。

(3)優秀賞
取組主体別に「人を耕す」、「地域を耕す」及び「未来を耕す」といった視点から審査を行い、総合的に優れた取組を行っている団体等十数点程度を選定する。(ただし、ノウフク・アワード2020において優秀賞に選定された団体等は、選考の対象にはしない)。

(4)フレッシュ賞、チャレンジ賞
優秀賞に達しないものの中から、フレッシュ賞(新たに取組を開始してから5年以内の団体等)として、数点を選定するほか、チャレンジ賞(高齢者や生活困窮者等との連携や、水福、林福、地域の伝統産業との連携など、新たなノウフクに取り組んでいる団体等)として、数点を選定する。

開催概要

ノウフクアワード2021
応募受付開始:2021年9月16日(木)
応募受付締切:2021年11月12日(金)
審査結果公表:2022年1月頃
表彰式:2022年2月頃
主催:農福連携等応援コンソーシアム




ノウフク・アワード2021募集サイト
https://noufuku.jp/award/

農福連携の推進(農福連携等応援コンソーシアムの情報)
https://www.maff.go.jp/j/nousin/kouryu/kourei.html

SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
パックごはん定期便