クロスエイジ、地域のスター的な農家による農福連携プロジェクトをスタート

株式会社クロスエイジは、休眠預金等活用事業を行うJANPIAの採択を受け、農福連携プロジェクト「地域のスター的な農家による農福連携事業」を本格始動すると発表した。

地域の活性化と農業の未来を担うスター農家が率いる就労支援事業所が自走し、雇用機会の少ない地方の障がい者の活躍と農業現場での人手不足解消を目指す。

農家の就労支援事業所の開設をサポート


クロスエイジは「農業を魅力ある産業に」をミッションに掲げる農業総合プロデュース企業。農業経営に特化したクラウド経営管理サービス「スター農家クラウド」の開発・運営も行っている。

今回の「地域のスター的な農家による農福連携事業」は、JANPIA(一般社団法人日本民間公益活動連携機構)が公募する休眠預金等活用法に基づく資金分配団体に同社が採択され開始する農福連携のプロジェクト。

休眠預金等活用事業とは、休眠預金等活用法に基づき、2009年1月1日以降の取引から10年以上取引のない預金等(休眠預金等)を社会課題の解決や民間公益活動の促進のために活用する制度のことである。

休眠預金等活用の流れ

日本では、「農家の人材不足」、「物価高騰による農家の所得の低下」、「障害者の就労機会の地域格差」といった背景から、農福連携に向けた取り組みの推進が求められている。

今回のプロジェクトでは、「大規模農家の安定した人材確保と経営」と「障害者の農業現場での活躍」の両立を目標に、地域のスター的な農家による就労支援事業所の開設をサポート。農家が障害者を直接雇用し、継続的に農業分野で活躍できる仕組みづくりを行っていく。

あまおう生産を行う「築島農園」と就労支援事業を展開する株式会社SANCYOが設立した農業法人「株式会社ONE GO」
※画像はONE GOへの視察研修を開催した時のもの

事業の実行団体のひとつである「なかせ農園」

事業は、クロスエイジ、一般社団法人SINKa、ONE GOの3団体によるコンソーシアム型での活動となる。クロスエイジは、農家の農業経営を総合的にプロデュースしてきた知見を生かし全実行団体の伴走を支援、SINKaは農業界で脆弱なガバナンスやコンプライアンス関連の規定整備や資金分配のサポート、ONE GOは支援事業所の運営・地域や関係機関との連携のサポートを担当。

同コンソーシアムが資金分配団体として、実行団体(就労支援事業所を開設する農家)の公募、審査、選定を行い、6団体が決定した。今後、採択された6団体それぞれが役割を果たし、同コンソーシアムで支援を行い、地域のスター的な農家による農福連携事業の事業化を着実に行っていくことを想定している。



株式会社クロスエイジ
https://crossage.com/
JANPIA(一般社団法人日本民間公益活動連携機構)
https://www.janpia.or.jp/
「地域のスター的な農家による農福連携事業」
https://starfarmercloud.com/noufuku
【休眠預金】農福連携ブログ
https://starfarmercloud.com/blog/noufuku/03
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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