土壌の保水力が向上する「超吸水性ポリマー」、環境スタートアップ大臣賞を受賞

沖縄科学技術大学院大学(OIST)発のスタートアップ企業で超吸水性ポリマー(SAP)の研究・開発を手がけるEF Polymer株式会社は、環境省主催の表彰プログラム令和3年度環境スタートアップ大賞で環境スタートアップ大臣賞を受賞した。

令和3年度環境スタートアップ大賞は、気候変動対策や資源循環型社会、自然環境保全、環境管理、安全確保技術、レジリエンス、サステナビリティなど環境分野の課題解決に取り組むスタートアップ企業を表彰して環境問題の解決に必要な新たなロールモデルを創出する支援プログラムである。


超吸水性ポリマーの開発が評価に


同社が研究・開発を進める超吸水性ポリマー(SAP)は、果物の皮など生ゴミを利用して開発したオーガニック原料100%の化合物。高い保水性と優れた完全生分解性が特長で農業資材としても使用できる。

同社の超吸水性ポリマー(SAP)を使用して育てた苗(写真右側)
同社が受賞した環境スタートアップ大臣賞は、応募のあった全企業の中で最も評価が高い企業に贈られる最高位の賞で、2022年3月9日(水)にライブ配信される表彰イベント「Green Startup Pitch」では、同社の創業者でCEOのナラヤン・ラル・ガルジャール氏の登壇も予定されている。

同社の創業者でCEOのナラヤン・ラル・ガルジャール氏
同社は今回の受賞をきっかけに、年間降水量が少なく灌漑設備の普及が遅れている地域が多いインドなど新興国を中心に農家の水問題を解決していきたい考えだ。

開催概要


Green Startup Pitch
日時:2022年3月9日(水)13:30~16:00
場所:オンライン(東京国際フォーラムからライブ配信)
申込:不要
視聴:https://www.e-jemai.jp/seminar/env-startup.html


EF Polymer株式会社
https://ja.efpolymer.com/
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WRITER LIST

  1. よないつかさ
    1994年生まれ、神奈川県横浜市出身。恵泉女学園大学では主に有機栽培について学び、生活園芸士の資格を持つ。農協に窓口担当として5年勤め、夫の転勤を機に退職。アメリカで第一子を出産し、シカゴ生活を綴るブログを運営。一番好きな野菜はトマト(アイコ)。
  2. syonaitaro
    1994年生まれ、山形県出身、東京農業大学卒業。大学卒業後は関東で数年間修業。現在はUターン就農。通常の栽培よりも農薬を減らして栽培する特別栽培に取り組み、圃場の生産管理を行っている。農業の魅力を伝えるべく、兼業ライターとしても活動中。
  3. 槇 紗加
    1998年生まれ。日本女子大卒。レモン農家になるため、大学卒業直前に小田原に移住し修行を始める。在学中は、食べチョクなど数社でマーケティングや営業を経験。その経験を活かして、農園のHPを作ったりオンライン販売を強化したりしています。将来は、レモンサワー農園を開きたい。
  4. 沖貴雄
    1991年広島県安芸太田町生まれ。広島県立農業技術大学校卒業後、県内外の農家にて研修を受ける。2014年に安芸太田町で就農し2018年から合同会社穴ファームOKIを経営。ほうれんそうを主軸にスイートコーン、白菜、キャベツを生産。記録を分析し効率の良い経営を模索中。食卓にわくわくを地域にウハウハを目指し明るい農園をつくりたい。
  5. 田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。