自律走行型農業ロボットを用いた「農薬散布代行サービス」、埼玉県深谷市でスタート

埼玉県深谷市を本拠に農業用ロボットの開発を進める株式会社レグミンは、自律走行型農業ロボットを活用した農薬散布サービスを開始した。価格は10アール当たり2200円から。


同社が開発した自律走行型農業ロボットは、圃場の地形や畝の形状を認識して自律走行する農薬散布専用のロボットである。

特長は以下の通りだ。

1.自律走行に特化した小型コンピューターNVIDIA Jetsonを採用。
2.カメラ、地磁気センサー、GPSなど多数のセンサー類を搭載。
3.誤差1~2cmの高精度な自律走行を実現。
4.1回の給水で300リットルの散布が可能。
5.農薬散布に携わる時間を1ヘクタール当たり250分まで短縮。
※人間が動力噴霧機を用いて作業する場合1ヘクタール当たり400分の所要時間が必要。

農薬散布に伴う負担を軽減


同社が開始した農薬散布サービスの内容は以下の通り。
・対応作物:ネギ(深谷ねぎ)※他の作物についても対応予定。
・対応地域:深谷市・熊谷市※順次拡大予定。
・対応面積:10アール以上(応相談)

同社は、自律走行型農業ロボットを活用した農薬散布サービスの提供を通じ、農業者の労働負荷軽減と農薬散布コスト削減に貢献したい考えだ。


株式会社レグミン
https://legmin.co.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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