NEXTAGEとトヨタ紡織、植物工場でのわさびの自動栽培試験を開始

東京都目黒区を本拠に植物工場を利用したわさびの自動栽培に取り組む株式会社NEXTAGEは、トヨタ紡織株式会社が研究を進める起潮力同調栽培技術を活用したわさびの試験栽培を開始した。


起潮力同調栽培技術は、満潮や干潮など潮の満ち引きをひき起こす力である起潮力を利用して栽培室内の温度や光を調整する植物工場向けの栽培技術。変化する起潮力のリズムに合わせ栽培室内の環境因子を制御できるのが特長で、レタスなど葉野菜を対象に実施した実証実験では収量増加等の効果が確認された。

新鮮重量の変化量を比較


今回の試験栽培では、東京都港区にあるヤマハ発動機株式会社の施設「YAMAHA MOTOR INNOVATION HUB」を実証フィールドに、グロウテントで区切られた2台の栽培棚を設置。起潮力同調栽培技術を活用した管理方法と従来の管理方法の2つを実施して新鮮重量の変化量を比較する。

同社は、今回の試験栽培の結果を参考に、起潮力同調栽培技術を活用した新たな栽培技術の開発を進めたい考えだ。


株式会社NEXTAGE
https://nextagecorp.com
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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