インテリア用接着剤メーカーのヤヨイ化学工業、メロンの水耕栽培を開始

ヤヨイ化学工業株式会社は、自社の環境を活用して農作物を育てる「YAYOI NŌKŌ PROJECT(ヤヨイ農工プロジェクト)」をスタートした。プロジェクトの第1弾として、水耕栽培によるメロン栽培を開始している。


水耕栽培用のパイロット設備を建設


ヤヨイ化学工業は、富山県高岡市を本拠にインテリア用の澱粉系接着剤や補修剤などの製造・販売を手がける企業。法人設立50周年を迎えた昨年からは、主原料の一部を植物由来品に依存していることを踏まえ、食の分野でも人々の暮らしをより良くしていく取り組みを開始している。

今回開始する「YAYOI NŌKŌ PROJECT (ヤヨイ農工プロジェクト)」は、ファーム事業・エリア再生事業・雇用促進事業3つの事業を融合させたプロジェクトで、人々にとって必要不可欠である農業事業へ進出する予定だ。

ファーム事業は、工業製品の製造で培った品質管理技術を応用して、完全閉鎖型の栽培実験室を使用した水耕栽培を行う。エリア再生事業は、水耕栽培技術を用いて、耕作放棄地や公共施設など地域に眠る既存資産を再活性化する。雇用促進事業では、ファーム事業およびエリア再生事業に必要な人材の就労を支援して、持続可能型の雇用創出を目指す。


「ファーム事業」の取り組み第1弾は、水耕栽培によるメロン作りだ。

射水工場施設内に水耕栽培用のパイロット設備を建設。住宅用の接着剤や床施工製品、糊付機械などの開発で培ってきた技術やノウハウを活用して、栽培技術の最適化を図るための実証実験を実施していく。

完全閉鎖型の栽培実験室は、空調によって温湿度管理がされ、異物の持ち込み、虫の侵入を防ぐ衛生的空間、LEDによる波⻑と光量をコントロールした人工光型の水耕栽培ユニットを導入。種まきから3カ月が経過し、収穫を目前にした現在は、養液の濃度やpH(水素イオン濃度)の管理を行いメロンの成長を促進させているとのこと。


2種類の波長のLEDライトを使用して栽培

種まきから3か月が経過し順調に生育している


ヤヨイ化学工業株式会社
https://www.yayoikagaku.co.jp/
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
パックごはん定期便