店舗のない飲食店「ソトレシピKitchen」、アウトドア食育事業の「ソトレシピKIDS」発足へ

店舗のないレストラン「ソトレシピKitchen」が屋外イベントに出展


2019年6月8〜9日に長野県軽井沢で『CHUMS CAMP 2019』が開催され、”店舗を持たないレストラン”としてアウトドア料理を専門に扱う「ソトレシピKitchen」が出店した。

シーザスターズが普段「ソトレシピ」で公開しているレシピ料理を、実際に屋外で食べることができる機会は少ないとのことだ。2019年のメニューは「軽井沢ジビエカレー」「オリエンタルポテト」「レモンティーソーダ」などで、「軽井沢ジビエカレー」に使った鹿肉は開催地である長野県産というこだわりが光る。地元の美味しい食材を使ったカレーが人気を集め、あまりジビエに慣れない来場者からも「鹿肉か…と思ったけれど、意外と食べやすくて美味しい!」「美味しすぎておかわり3回目!」と、評価は上々だったという。

軽井沢ジビエカレー

オリエンタルポテト

レモンティーソーダ

なお「ソトレシピKitchen」は、オフィスや店を構えずに新しいワークスタイルで仕事をする、ノマドワーカーを起源としている。アウトドア料理専門レシピサイトの「ソトレシピ」と連携したノマドダイニング事業として、オリジナルフードや新たな食文化をプロデュースしていく仕組みだ。

遊び場と食体験を提供するソト食育事業「ソトレシピKIDS」

ソトごはん市場に特化した調査機関「ソトレシピ総研」が2018年に行った調査では、子どもを持つ親の93.5%が、子どもにアウトドア料理を体験させたいと回答。その理由として「子どもの情操教育になる」との答えが第1位になったことを受け、シーザスターズはアウトドア料理で子どもの教育を支援する、ソト食育事業「ソトレシピKIDS」をスタートした。

「ソトレシピKIDS」が初開催となったのは、前述の屋外イベント『CHUMS CAMP2019』。そこでは、ホットケーキミックスを枝に巻き付けて、たき火の近くでぐるぐる焼いていく「ぐるぐる棒パン」が主なソトレシピとなった。当日はあいにくの天候だったものの、パパママと一緒にキャンプ料理を調理するという体験に、多くの子どもたちの笑みがこぼれた。

近年、子どもが安心して外で遊べる場所が減ってきているなか、シーザスターズはソトでの食育の機会が増えることを目的に、各イベントでの「ソトレシピKIDS」の開催に余念がない。子どもたちにキャンプ料理の楽しさやテクニックが受け継がれることで、日本でもアウトドアがブームではなく、カルチャーとして根づいていくことを目指す姿勢だ。


<参考URL>
ソトレシピ
CHUMS CAMP 2019
株式会社シーザスターズ
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
パックごはん定期便