農産物の市場価格を可視化する「Fresus β版」の事前登録が開始

データサイエンスで企業と社会の課題を解決する株式会社DATAFLUCTは、サプライチェーン全体のデータを統合して農産物の仕入れを支援する「Fresus(フレサス)β版」の事前登録を2022年5月11日に開始した。料金は無料。(※事前審査有り)



農産物の市場価格を見える化


日本の農産物は、生産、流通、販売の段階で発生するコストを元に価格が決められているが、他の一般の商品とは違い、天候や災害の影響を大きく受けるため、需給バランスに応じた価格で仕入れるのが難しい。「Fresus(フレサス)β版」は、AIを活用してそんな農産物の市場価格を見える化するサービスだ。

生産、流通、販売などサプライチェーン全体のデータを統合して、農産物の価格を確認・調査・予測できるのが特長で、前年や他の市場価格との比較をグラフ化する機能も備える。



使用方法は、品目、市場、日付などの必要事項を選択するのみで、希望する卸売価格を設定しておけば、設定した卸売価格になった時点で通知してくれる。


今後は、今回のβ版の提供で得たユーザーからのフィードバックを参考に、機能のアップデートを実施していく予定とのこと。

「Fresus(フレサス)β版」紹介動画

同社は、「Fresus(フレサス)β版」の提供を通じ、経験や勘に委ねられていた農産物の仕入れ業務を効率化することで、農産物サプライチェーンマネジメントのDX化を推進したい考えだ。


株式会社DATAFLUCT
https://datafluct.com/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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