日本の栽培技術で世界最大のいちごの植物工場を開設 Oishiiが米ニュージャージー州に

アメリカを拠点に日本の施設園芸技術を活用した植物工場を運営するOishii Farmは、2022年5月19日にニュージャージー州に世界最大のいちごの垂直型植物工場をオープンした。それに伴い、アメリカの大手スーパーホールフーズにて「Omakase Berry」を20ドル(変更前価格50ドル)で販売する。


作業効率の改善とコスト削減を実現

「Omakase Berry」を生産する植物工場は、最新鋭の垂直型栽培設備を導入したいちご栽培専用の施設。
約7000平方メートルの広大な敷地を利用して、いちご栽培の自動化と機械化に取り組んでいる。


敷地は、日本でも馴染みのあるビールの「バドワイザー」の製造元であるアンハイザー・ブッシュ社の工場を再利用したもので、初期投資を大幅に抑えたサステナブルな設計から、高品質ないちごを安価に提供できる体制が整えられている。

Oishii Farmは、「Omakase Berry」の販売を通じ、日本の施設園芸技術を世界に広めたい考えだ。


Oishii Farm
https://www.oishii.com/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
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    北島芙有子
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    川島礼二郎
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    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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