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ヤマハ、自動飛行機能を搭載した新型無人ヘリ＆ドローン2機種を発表

2022.10.7 SMART AGRI編集部

ヤマハ発動機株式会社は、農業用途の自動飛行機能を搭載した無人航空機2機種を発表した。

「FAZER R AP（フェザーアールエーピー）」は、産業用無人ヘリコプター「FAZER R」に自動飛行機能を追加した新製品で、価格や発売は未定。「YMR-II」は自動飛行機能を標準搭載した産業用ドローンで、2023年春から発売予定で、価格は185万9000円（税込）。

「FAZER R AP」自動飛行機能で散布作業の効率化や操縦者の負担を軽減

無人ヘリコプターはこれまで高度な操縦技術が求められてきたが、「FAZER R AP」は自動飛行機能を追加することで、操縦者の負担を軽減するとともに、農薬や肥料などの散布作業の効率化や散布品質の均一化にも寄与する。

主な特長は以下のとおり。

新型自動飛行用アプリケーション（agFMS-IIh）により、自動飛行機能の利便性が向上

使い慣れたベテランの方が詳細に飛行設定できる「プロフェッショナルモード」と、初心者でも簡単に飛行設定可能な「シンプルモード」を搭載。「シンプルモード」ではガイドに沿った操作で簡単に設定を完了できる。

また、高精度な測位を実現するRTK方式には、従来の基準局モジュールを用いるRTK-GNSS方式と、基準局モジュールが不要なネットワーク型RTK-GNSS方式を選択可能。

簡単な自動離着陸機能を装備

細かなスティック操作をすることなく、容易な自動離着陸が可能。

リモートエンジンスタート

機体に接近することなく、適正な距離を保った状態でエンジンスタートが可能。

「YMR-II」初心者でも運用が簡単なアプリに対応。4Kカメラなどの豊富なオプションも

「YMR-II」は従来モデルの「YMR」をさらに初心者でも扱いやすいように改良した新型ドローン。開発は、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構（農研機構／NARO）が事業実施主体である国際競争力強化技術開発プロジェクトの「安全安心な農業用ハイスペックドローン及び利用技術の開発」を受託（2021年6月）した、ハイスペックドローン開発コンソーシアムの事業として行われた。

機体の基本要素は他社でも利用可能な基盤技術として開発を進めており、これらの技術は国内ドローン産業の国際競争力向上に貢献するとしている。

主な特長は以下のとおり。

生産者のノウハウを守る高い情報セキュリティ機能

ハッキング等による取得データの流出や、外部操作による機体乗っ取りから生産者のリソースを守る高い情報セキュリティ機能を搭載。機体との通信は「AES256」による暗号化通信を採用している。

また、第三者機関による送信機アプリケーションのセキュリティ診断を実施するほか、ユーザーの意図に反した飛行ログアップロードを行わない仕様など、さまざまなセキュリティ対策も施されている。

新型自動飛行用アプリケーション（agFMS-IIm）により、自動飛行機能の利便性を向上

ベテランの方が詳細に飛行設定できる「プロフェッショナルモード」と、初心者でも簡単に飛行設定可能な「シンプルモード」を搭載。

「シンプルモード」では、画面の指示に従う操作で簡単に設定が完了。また、高精度な測位を実現するRTK方式は、従来の基準局モジュールを用いるRTK-GNSS方式と、基準局モジュールが不要なネットワーク型RTK-GNSS方式を選択できる。

6枚の回転翼とボックスフレーム構造の採用により実現した高い安定性

6枚のローター（回転翼）を配したヘキサコプターで、外乱に強く、安定した飛行と機体の軽量化に貢献するローターレイアウトとした。また、アルミとカーボンファイバーの強化樹脂によるボックスフレーム構造の採用により、高い飛行安定性を実現。

従来機との比較で収納時約1/2サイズのコンパクト設計

ローターを折りたたんだ収納時のサイズは、コンパクトな733×626×786mm。従来モデルとの体積比で約1/2の縮小を実現した。