【2022年11月 野菜市況】鍋の季節に向けて大根が安値傾向 野菜は概ね平均的

農林水産省が、東京都中央卸売市場に出荷される野菜の2022年11月の生育状況と価格見通しを公表した。8月上中旬の降雨の影響で生育や品質に影響が出ている品目もあるが、全体として平年並みに推移する見通し。



大根が平年を下回る見込み その他野菜は平年並み


大根は、生育が良好で出荷数量も平年を上回ることから、価格は平年を下回り推移する見込み。

参考記事:冬になると甘味を増す大根、葉まで丸ごと保存する方法とは?
https://smartagri-jp.com/food/951

にんじんは、8月上中旬の降雨等により生育や品質に影響が出ていることから、「出荷数量が平年を下回り、価格は平年を上回って推移する」と予想しているが、千葉県など後続産地の生育が順調なため、11月後半には平年並みに戻る見通し。

白菜、キャベツ、ほうれんそう、ねぎ、レタス、きゅうり、なす、トマト、ピーマン、ばれいしょ、さといも、玉ねぎについては、一部主産地で生育に遅れが出ている品目もあるが、出荷数量の大幅な減少は見られず「出荷数量・価格ともに平年並みで推移する」としている。


農林水産省「需給、ガイドライン、入荷および価格の見通し等に関する情報」
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_zyukyu/index.html
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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