アクポニと江ノ島電鉄、「アクアポニックス」の普及に向けた連携協定を締結

江ノ島電鉄株式会社と株式会社アクポニは、水耕栽培と水産養殖を組み合わせた循環型農法であるアクアポニックスの普及、調査・研究、事業化に共同で取り組む連携協定を締結した。

アクアポニックス


アクアポニックスは、魚の排泄物を微生物が分解し、植物が栄養として吸収した後、浄化された水が再び魚の水槽に戻る仕組みを利用して農作物を栽培するシステム。SDGsが掲げる17項目の目標のうち11項目を実現できるとして多くの注目を集めている。

アクアポニックスのイメージ

アクアポニックスのイメージ

SDGsが掲げる17項目の目標のうち11項目を実現

湘南・藤沢・鎌倉エリアに新たな価値を創造


両社が締結した連携協定の内容は、観光客の減少など新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受ける湘南・藤沢・鎌倉エリアの課題解決を目標に、アクアポニックスを活用したプロモーションを実施して、地域の住民や観光客にエシカルで快適な暮らしを届けるもの。



2023年3月中には、江ノ島駅構内にアクアポニックス施設を設置して、魚(ティラピア)と葉物野菜(レタスなど)を育てながら生産物の6次化や海水の活用など新たな事業可能性を検証していく予定で、地球温暖化など世界規模の課題解決にも積極的に取り組んでいく方針を示している。

両社は、今回の連携協定を通じ、湘南・藤沢・鎌倉エリアに新たな価値を創造していく構えだ。


江ノ島電鉄株式会社
https://www.enoden.co.jp/
株式会社アクポニ
https://aquaponics.co.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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