NTT東日本、新規格の広域Wi-Fi「IEEE 802.11ah」を活用した茶葉栽培の実証実験をスタート

NTT東日本、株式会社NTTアグリテクノロジー、埼玉県茶業研究所、埼玉県入間市の4者は共同で、Wi-Fiの新規格である「IEEE 802.11ah」やIoTセンサー等を活用して日本茶の生産現場のDX化を推進する実証実験を開始した。実証期間は2023年4月1日~2024年3月31日まで。


「IEEE 802.11ah」は、Sub-GHzと呼ばれる1GHz以下の周波数帯を使用して通信を行う次世代型の通信規格。
従来のWi-Fiよりも高速かつ広範囲な通信を実現する。

日本茶の生産現場の課題を解決


今回の実証実験は、埼玉県茶業研究所の屋上に「IEEE 802.11ah」のアクセスポイントを設置して、入間農業研修センターにあるハウス内の温度や湿度、日射量、土壌水分、電気伝導度、風速、風向などの環境データや画像データを取得・共有し、圃場の見回り回数の削減や病害虫の被害抑止に取り組むものである。


各者の役割は以下の通り。

NTT東日本
・通信回線および設備の提供
・モニタリング環境の構築
株式会社NTTアグリテクノロジー
・農業DXや「IEEE 802.11ah」の利活用に関する知見の提供
埼玉県茶業研究所
・実験場所の提供
・各種データの取得およびデータの分析
入間市
・実験場所の提供
・情報発信を通じた茶農家への参画勧奨

4者は今回の実証実験を通じ、労働力不足や病害虫の被害による収量の低下など日本の茶生産現場が抱える課題を早期に解決していく狙いだ。


NTT東日本
https://www.ntt-east.co.jp/
株式会社NTTアグリテクノロジー
https://www.ntt-agritechnology.com/
埼玉県茶業研究所
https://www.pref.saitama.lg.jp/soshiki/b0914/index.html
入間市
http://www.city.iruma.saitama.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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