笑農和、水田から発生する温室効果ガスの削減値を数値化する「paditch カーボン・オフセット」を開発

水田水管理システム「paditch(パディッチ)」を提供する株式会社笑農和は、水田から発生する温室効果ガスの削減値を数値化するシステム「paditch カーボン・オフセット」を開発した。

スマート水田水管理システム「paditch」

J-クレジットの申請に対応


「paditch カーボン・オフセット」は、水田から発生する温室効果ガス(メタン)の削減値を数値化する日本初のシステム。既存製品である、遠隔から水管理が行える水田水管理システム「paditch」に導入され、利用者が排出される温室効果ガス(メタン)の量を数値化して算出できるのが特長だ。

温室効果ガスの排出削減量や吸収量を「クレジット」として受け取れる、J-クレジット制度の新たな方法論である「水稲栽培による中干し期間の延長」の申請にも対応している。


ローンチの予定は2023年秋頃で、現在はデータ取得のための圃場を提供してくれる農業法人のモニターを募集しているとのこと。

同社は、「paditch カーボン・オフセット」の提供を通じ、日本で排出されるメタンの約4割を占めるといわれる水田からの排出を削減したい考えだ。


株式会社笑農和
https://enowa.jp/
スマート水田水管理システム「paditch」
https://paditch.com/
「水稲栽培による中干し期間の延長」のJ-クレジット制度について
https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/ondanka/attach/pdf/index-121.pdf
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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