農研機構ら、メロンの高効率なゲノム編集技術の開発に成功と発表
農研機構、サナテックシード株式会社、筑波大学の3者は共同で、組織培養不要のゲノム編集技術をメロンに適用することにより、高効率なゲノム編集技術の開発に成功したと発表した。
現在、日本ではゲノム編集を活用した品種改良が行われている。しかし、メロンについては、従来の培養を用いた方法ではゲノム編集個体を取得することが難しい状況にあった。
今回の研究では、高級マスクメロンの標準品種「アールスフェボリット春系3号」を材料に、エチレン合成関連遺伝子をゲノム編集のターゲット遺伝子として、農研機構と株式会社カネカが共同開発した植物体の茎頂生殖系列細胞にゲノム編集酵素を直接導入するiPB(in planta Particle Bombardment)法を適用。
標的遺伝子に変異を持つ個体を選抜して育成し、果実の成熟を促す働きを持つ植物ホルモンの一種であるエチレンの放出量を測定した。その結果、原品種と比較して、エチレンの放出量が極めて低いレベルに維持され、日持ち性の向上が確認された。
今回の研究成果から、麦類で実績のあるiPB法がメロンにも適用可能であることが明らかとなった。今後は、同技術を用いたメロンの健康機能性や病害抵抗性の改良も期待されるほか、きゅうりやすいか、かぼちゃなど他のウリ科の作物での利用の可能性もあるという。
農研機構
https://www.naro.go.jp/
サナテックシード株式会社
https://sanatech-seed.com/
筑波大学
https://www.tsukuba.ac.jp/
麦類で実績のあるiPB法をメロンに適用
現在、日本ではゲノム編集を活用した品種改良が行われている。しかし、メロンについては、従来の培養を用いた方法ではゲノム編集個体を取得することが難しい状況にあった。
今回の研究では、高級マスクメロンの標準品種「アールスフェボリット春系3号」を材料に、エチレン合成関連遺伝子をゲノム編集のターゲット遺伝子として、農研機構と株式会社カネカが共同開発した植物体の茎頂生殖系列細胞にゲノム編集酵素を直接導入するiPB(in planta Particle Bombardment)法を適用。
標的遺伝子に変異を持つ個体を選抜して育成し、果実の成熟を促す働きを持つ植物ホルモンの一種であるエチレンの放出量を測定した。その結果、原品種と比較して、エチレンの放出量が極めて低いレベルに維持され、日持ち性の向上が確認された。
今回の研究成果から、麦類で実績のあるiPB法がメロンにも適用可能であることが明らかとなった。今後は、同技術を用いたメロンの健康機能性や病害抵抗性の改良も期待されるほか、きゅうりやすいか、かぼちゃなど他のウリ科の作物での利用の可能性もあるという。
農研機構
https://www.naro.go.jp/
サナテックシード株式会社
https://sanatech-seed.com/
筑波大学
https://www.tsukuba.ac.jp/
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