高温に強いお米の新品種「コ・ノ・ホ・シ」が兵庫県で誕生

ひょうごの水稲オリジナル品種普及推進協議会は、夏の暑さに強く食味にも優れたお米の新品種「コ・ノ・ホ・シ」を発表。2025年より、兵庫県内で栽培が開始される。


地球温暖化に負けないお米「コ・ノ・ホ・シ」


「コ・ノ・ホ・シ」は、兵庫県とJAグループ兵庫が共同で開発した水稲の高温耐性品種だ。

2016年から開発がスタートし、兵庫県立農林水産技術総合センターにおいて、異なる品種を組み合わせて新しい品種を作る「交配」、交配した品種を安定して生産するための「固定」、固定した品種の中から良いものを選び取る「選抜」などのほか、複数回にわたる現地試験や食味評価が行われた。開発から約10年の月日を経て、約1万種の中から選ばれた。


コ・ノ・ホ・シは、兵庫県下の播磨・神戸阪神・淡路地域で、2025年より栽培がスタートする。秋には県内量販店などで流通が開始され、兵庫県の消費者の食卓に並ぶ予定だ。

また、コ・ノ・ホ・シ開発の背景には、開発者・生産者・販売者・消費者など、さまざまな人々の想いが込められている。新品種開発のプロジェクトを「ひょうご相思相米プロジェクト」と名づけ、プロジェクトに携わる「相思相米な人々」の想いを特設サイトで紹介している。

9年間をお米開発に捧げる人

八幡営農組合の発起人

看護師出身の米職人

南あわじ市の米リーダー



ひょうご相思相米プロジェクト特設サイト
https://hyogo-original-rice.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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