マイファーム、農業高校指導者らが対象の「ミライの農業をつくる指導者向け研修」参加者を募集中

株式会社マイファームは、農業教育に携わる指導者らを対象に、学生のキャリア支援や講義・授業での指導方法、農場での実践方法などをレクチャーする「ミライの農業をつくる指導者向け研修」の参加者の募集を開始した。受講料は無料。


農業高校指導者と農業大学校指導者それぞれを対象に


マイファームは、京都府京都市を本拠に、社会人向け週末農業スクール 「アグリイノベーション大学校」などを運営する企業である。

今回募集を行う「ミライの農業をつくる指導者向け研修」は、令和5年度農林水産省補助事業「農業教育高度化事業のうち全国事業(農業教育機関の指導者や学生等に対する研修等の実施)」の一環で開催する農業教育者・指導者向けの研修プログラム。

農業教育に携わっている教育者・指導者が、同じ志を持つ仲間と交流しながら、学生キャリア支援のあり方や講義・授業での指導方法を学べるのが特長で、「農業高校指導者向け研修」と「農業大学校指導者向け研修」の2つの研修を実施するという。

農業高校の指導者、高校の農業系学科・コースの指導者、農業大学校の指導者、地方自治体の農業大学校を管轄する担当者、担い手支援担当者、普及指導担当者等が対象となっている。

各研修の詳細は以下の通り。

農業高校指導者向け研修


1.キャリア支援コース〈オンライン・座学〉
「農業に関わる仕事に就きたい!」という生徒の進路指導に携わる先生向けの研修。「キャリア支援」という観点から高い就農率を実現する農業高校の取り組み事例を紹介するほか、農業インターンや海外研修等への高校生の参加事例も取り上げ、高校生が農業に関わるキャリアを歩む助けになる研修プログラム等を紹介する。また、就農を目指す高校生を支援する際に指導者が活用できるノウハウや情報の提供も行う。

登壇予定講師
・佐藤智之氏(大分県立久住高原農業高等学校 校長)
・名取芙海氏(公益社団法人日本農業法人協会)
・吉川隆志氏(公益社団法人国際農業者交流協会 常務理事)

カリキュラム
1)「就農率20%以上、進路達成100% 久住高原農業高校の取り組み」(大分県立久住高原農業高等学校 校長 佐藤智之氏)
2)農業高校生の農業キャリアを支援する各種プログラム
・農業高校生の農業インターンシップ(公益社団法人日本農業法人協会 名取芙海氏)
・農業高校からの海外研修(公益社団法人国際農業者交流協会 常務理事 吉川隆志氏)
3)キャリア支援に関する情報提供
4)講師・受講生の意見交換

日時:2023年8月17日(木)15:00~17:00
場所:オンライン(ZOOM)
定員:無制限
料金:無料
締切:2023年8月10日(木)

2.農場実践コース(土づくり、太陽熱養生処理)〈リアル・農場〉
有機農業の経営経験もある講師と一緒に、圃場での基礎的な農作業を実践しながら、応用(先進事例)も学べる体験型の研修。社会人向け農業学校における農業技術の原理原則に基づいた指導の下、微生物の働きを生かした土づくりや太陽熱養生処理を取り入れた土づくりの方法を学ぶ。

登壇予定講師
・横浜会場/千葉康伸氏(NO-RA~農楽~代表)
・大阪会場/神川健太氏(ガリバーKフィールド代表)

カリキュラム
1)【座学】土づくりの基礎について
2)【実践】太陽熱養生処理
3)【見学】有機多品目の農場について
4)【座学】有機農業での農業経営について・最近の有機農業の動向について
5)意見交換

日時:関東 2023年8月9日(水)14:00~17:00 関西 2023年8月18日(金)14:00~17:00
場所:
関東 アグリイノベーション大学校横浜農場(神奈川県横浜市泉区下飯田町1787-2※駐車場有り)
関西 アグリイノベーション大学校大阪農場(大阪府富田林市須賀2丁目2-21※駐車場無し 近隣のパーキングを利用)
定員:各回15名
料金:無料
締切:関東 2023年8月2日(水)・関西 2023年8月10日(木)


農業大学校指導者向け研修〈リアル・座学〉


農業界の現状と将来像、農業大学校での学びを充実させるワークやツール、雇用就農についての基礎知識など、学生を指導する上で身に付けておきたい知識と方法、考え方をワークショップ形式で体験しながら身に付けることができる。

登壇予定講師
・梅村桂氏(株式会社ネイバーズファーム代表)
・佐川友彦氏(ファームサイド株式会社)
・橋本將詞氏(橋本將詞社会保険労務士事務所・株式会社就農・離農コンサルティング)
・平野広大氏(株式会社ENO)
・山辺恵理子氏(都留文科大学准教授)
ファシリテーター
・山田健太郎氏(出雲SPICE LAB.)

カリキュラム※講義タイトルは仮
DAY1
・「農業のミライを描くワークショップ」山田健太郎氏(出雲SPICE LAB.)
・「農業大学校が育てる担い手と「農業経営」の重要性」佐川友彦氏(ファームサイド株式会社)
・「雇用就農から始まる農業キャリア」梅村桂氏(株式会社ネイバーズファーム)
・「雇用就農を目指すなら知っておきたい人事労務の基礎知識」橋本將詞氏(橋本將詞社会保険労務士事務所・株式会社就農・離農コンサルティング)
DAY2
・「教育の最先端と「リフレクション(振り返り)」ワークショップ」山辺恵理子氏(都留文科大学准教授)
・「アクティブラーニングで学ぶ農業経営(農業経営シミュレーション体験)」平野広大氏(株式会社ENO)

日時:2023年8月1日(火)12:00~17:00(調整中)~2023年8月2日(水)9:00~15:00(調整中)
場所: 東京都内研修施設※宿泊は各自で手配
定員:30名
料金:無料
締切:一次締切2023年7月24日(月)・二次締切2023年7月28日(金)※定員に達し次第締め切り

当日参加できない方向けに、録画によるアーカイブ研修も行うとのこと。(一部コースを除く)


「ミライの農業をつくる指導者向け研修」申し込み
https://agri-innovation.jp/future-agri-r5/teacher
マイファーム
https://myfarm.co.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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