DMMアグリとテクノ中部が獣害対策事業で業務提携

株式会社DMM Agri Innovation(DMMアグリ)と株式会社テクノ中部は、獣害対策事業に関する業務提携を締結した。両社の知見と技術を生かし、より効果的な獣被害対策の実現を目指す。


DMMアグリは、鳥獣被害対策事業など農業に関する課題解決に取り組む企業。広島県立びんご運動公園の獣害対策支援業務でイノシシ被害の軽減に成功するなど、獣害被害対策に関するさまざまな知見やノウハウを有している。

中部電力グループのテクノ中部は、大規模な事業開発に伴う環境アセスメントをベース業務として行う中で、野生生物調査のためのモニタリング技術の開発とこれを用いた業務効率化を実現してきた。

同社が開発したAIによる画像解析技術は、DMMアグリの実施する獣害対策業務においても強力なツールとして機能することが期待されている。

獣害対策に資するコンサルティングや資材調達などで連携


近年日本の鳥獣害対策の分野では、調査だけでなく根本的な対応策を求める自治体や企業が増えており、鳥獣の種類や対策方法によって、より専門的な知識や資材が必要になってきているという。

今回、両社の強みを活かすことで、より効果的な獣被害対策を推進できると考え、業務提携に至った。

業務提携の内容
1.獣害対策に資するコンサルティング、資材調達、資材設置等に係る業務
2.獣害モニタリングならびにフィールド調査等に資するソフトウェアの開発および最適化に関する業務
3.(1)および(2)に関するサービス、物販に関する営業
4.その他、上記に附帯する業務

DMM Agri Innovation 代表取締役 岡崎 翼氏は「この度は、テクノ中部様との連携ができることを非常にうれしく思います。テクノ中部様の優れた画像解析技術と提携することで、より効率的、効果的な対策が可能になると考えております。獣害の種類や要望も年々増えてきております。この取り組みをきっかけに、より多くの方のお役に立つことができるよう、尽力して参ります」とコメント。

テクノ中部 代表取締役 伊出 俊一郎氏は、「この度は、DMM Agri Innovation様との業務提携契約を締結できることを大変うれしく思います。今次業務提携を通じ、獣害対策に資するコンサルティング、IT技術、資材調達、資材設置等に係るノウハウやリソースを共有することで、お客様に対し、より一層、高品質なサービスや商品を提供してまいります」とコメントしている。

株式会社DMM Agri Innovation
https://dmm-agri.com/
株式会社テクノ中部
https://www.techno-chubu.co.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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