ナイルワークス、可変散布対応の国産自動飛行ドローン「Nile-JZ」を発売

農業用ドローンの開発・製造・販売等を手がける株式会社ナイルワークスは、国産の自動飛行ドローン「Nile-JZ」の販売を2023年10月11日から開始した。価格はオープン。


可変散布にも対応した国産の自動飛行ドローン


「Nile-JZ」は、ハイスペックドローン開発コンソーシアムが開発した機体をベースに、ナイルワークス独自の自動飛行技術を加えた農業用のドローン。

旧機種よりも作業効率が20%向上しており、ネットワークRTKにも対応する。機体は折りたためる構造で、圃場への移動や収納も便利。バッテリーや液剤・粒剤タンクも素早く交換でき、コンパクトな設計になっているため、高齢の農業者や女性農業者でも安心して使用できる。


高度・散布幅・外周回数・散布流量・飛行方向を設定でき、さまざまなタイプの自動飛行を実現。飛行経路は、スマートフォンを使用してオンデマンドですぐに自動生成される。


また、衛星データや生育監視ドローンから取得するデータを活用し、可変散布にも対応。なお、現在は自社の栽培支援プラットフォーム「NileBank」との連携のみだが、今後は他社ソフトとの連携も予定しているとのこと。

必要なエリアに必要な量の散布を実現することにより、農林水産省の「みどりの食料システム戦略」に掲げられている2050年までに化学農薬の使用量をリスク換算で50%低減、化学肥料の使用量を30%低減するという目標達成に寄与することにもつながる。

株式会社ナイルワークス
https://www.nileworks.co.jp
自動飛行ドローン「Nile-JZ」
https://www.nileworks.co.jp/product/nile-jz/
「Nile-JZ」製品カタログ
https://www.nileworks.co.jp/pdf/Nile-JZ.pdf
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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