農学コンサルタントと生産者をつなぐ「xarvio® Agro Experts」プログラムがブラジルで開始

ドイツの総合化学メーカーであるBASFは、人工衛星で取得したセンシング画像を基に農作物の生育状況を見える化する栽培管理支援システム「xarvio® FIELD MANAGER(ザルビオ® フィールドマネージャー)」を通じて、独立系の農学コンサルタントと生産者を結ぶ「xarvio® Agro Experts(ザルビオ® アグロ エキスパート)」プログラムをブラジルで開始した。


デジタル農業技術の普及拡大へ


「xarvio® Agro Experts」プログラムは、農学コンサルタントが「xarvio®」のデジタルソリューションを活用して大豆やとうもろこし、綿花などの栽培管理を最適化し、ほ場の生産性を向上させることができる取り組み。

「xarvio®」を通じ、栽培管理に関する情報や知識を深められるため、農学コンサルタントの業務にさらなる価値をもたらすことができるほか、生産者が「xarvio® FIELD MANAGER」と互換性のあるドローン、気象センサー、農業機械などの使用に関するサポートを現場で受けられるようになる。

「xarvio® Agro Experts」プログラムのエキスパートになるためには、農学コンサルタントとして活動している分野の認定を受け、それに有効な農学資格を取得し、BASFが提供する「xarvio® FIELD MANAGER」やデジタル農業に関する専門的な理論、ドローンの操作や規制に関する内容を含む実践的なトレーニングを修了することが求められる。

トレーニング修了後は「xarvio® Agro Experts」プログラムのエキスパートとして、担当している顧客に「xarvio®」製品を紹介できるようになる。

BASFの子会社であるBASFデジタルファーミング社のグローバルヘッドであるコンスタンティン・クレチュン氏は、「xarvio® Agro Experts」プログラムの開始を受け、次のように述べている。

「農業界におけるニーズを理解し、対応することで、私たちは価値を提供し続けることができます。ブラジルにおけるxarvio® Agro Expertsの取り組みは、このアプローチを象徴するものであり、より多くの生産者や農学コンサルタントが、デジタル農業技術、特にxarvio® FIELD MANAGERによって実証された、定量的なメリットについて学び、それを活用することで利益を得られるよう支援します。また、ビジネスの観点では、xarvio® Agro Expertsは精密デジタル農業技術によって農業を積極的に変革していくというBASFの目標への道のりにおける重要なマイルストーンとなります」

なお、現在は、BASFのトレーニングを受けた地元の農学コンサルタントの積極的な参加により、ブラジルの8つの州に導入されている。


BASFアグロソリューション事業本部
https://agriculture.basf.com/jp/ja.html
「xarvio® FIELD MANAGER(ザルビオ® フィールドマネージャー)」
https://www.xarvio-japan.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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