生産効率アップに期待、アミノアップと林産試験場がキノコ栽培の活力資材で共同試験を実施

株式会社アミノアップと、地域独立法人北海道立総合研究機構 森林研究本部 林産試験場は、アミノアップが提供するキノコ専用資材「キノコポコ®」を使用して共同試験を実施し、その成果を発表。発生収量の増加、生育期間の短縮といった傾向が示された。

「キノコポコ®︎」商品画像

生産効率を改善し、生育期間当たりの収量向上に期待


株式会社アミノアップは、グローバル展開する機能性食品農業資材開発メーカー。独自開発した機能性食品「AHCC®(担子菌培養抽出物)」をはじめとする食品素材や、バイオスティミュラント「Dr. アミノアップ」などのアグリ事業を展開している。

今回実施した林産試験場との共同試験は、まいたけとしいたけを対象に、発生収量の増加、生育期間の短縮といった菌床栽培の効率化を目的に行われた。

しいたけの菌床の浸水時にキノコポコを0.002%添加したところ、無添加と比べ、培地当たりの収量600g到達までの日数が16日間、700g到達までの日数が15日間短縮したという。

一方まいたけでは、培地の調整時にキノコポコを0.01%添加したところ、無添加と比べ、発生収量は59.6g/培地の増加がみられたほか、生育期間を4日間短縮することができたという。

しいたけ菌床棚

北海道では、しいたけの生産量が全国3位(2022年)で、菌床栽培が98%を占めている。輸入原料の価格上昇に伴い、キノコ栽培におけるコストが高騰する中、キノコポコにより生産効率を改善し、生育期間当たりの収量向上が期待できるとしている。

キノコの発生を促すような効率的な菌床の培地が開発され、短期間でキノコが収穫できるようになれば、年間の生産サイクルを増やしたり、栽培期間に余裕をもたせて人件費や光熱費などの費用を抑える効用が見込まれる。

今後は、キノコポコを使用した試験の規模拡大や、同製品がキノコ発生を促すメカニズムも解明していきたいとしている。


地域独立法人北海道立総合研究機構 森林研究本部 林産試験場
https://www.hro.or.jp/forest/research/fpri/index.html
株式会社アミノアップ
https://www.aminoup.jp
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
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    北島芙有子
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    川島礼二郎
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    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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