坂ノ途中が「有機農業白書 Vol.1」を発表、有機農業に関する文献や調査データを統合・分析
株式会社坂ノ途中は、有機農業の生産・流通・消費における現状を把握し、将来の展望を示した「有機農業白書 Vol.1 ~現状把握から将来展望へ~」を発表した。
株式会社坂ノ途中は、環境負荷の小さな農法で栽培された農産物や加工品を販売する企業。少量で不安定な生産でも品質が高ければ適正な価格で販売できる仕組みを構築することで、環境負荷の小さい農業を実践する生産者の増加を目指している。
また、2021年に「坂ノ途中の研究室」というリサーチチームを立ち上げ、2023年12月には「有機農業白書 Vol.0」として、有機農業を広げる妥当性と必要な支援についての考えを公開した。
農林水産省が推進する「みどりの食料システム戦略」では、2050年までに国内の耕地面積に占める有機農業の取組面積の割合を25%へ拡大する目標を掲げている。また、有機食品の市場規模は年々拡大しているという。
このような流れを踏まえ、有機農業の推進に取り組む地方自治体や有機農業への参入を検討する企業が増えているが、有機農業の現状を把握できず何から着手したらよいかわからないことがハードルになっている。
現在は、耕地面積に占める有機農地の割合は0.7%と少なく、有機農業に関する情報やデータも十分得られない状況であり、データを得られたとしても散在していて集約や統合ができていないという。
今回発表した「有機農業白書 Vol.1」では、過去の調査データや国内外の文献を統合・分析した。また、有機生産者の経営が成り立つ要因を明らかにするため、全国の有機生産者へ大規模なアンケート調査も実施している。
序章
1.フードシステムの全体像
1.1.市場外流通が中心の有機農業
1.2.市場外流通の細分類
2.日本の有機農業の現状:面積・生産者数
2.1.総面積
2.2.農地区分による内訳
2.3.都道府県別の面積分布
2.4.生産者数・地域分布
3.日本の有機農業の現状:経営状況
3.1.売上と経営成立
3.2.農業経費
3.3.販路
3.4.生産者の課題
3.5.必要とされる支援
4.有機農産物の消費者
4.1.消費額合計
4.2.各消費者の購買様式
4.3.有機食品購入の理由
5.有機農業はどのくらい広がりそうか
5.1.解析対象国の選択
5.2.EU諸国の最近20年の変化
5.3.日本の将来予測(有機農地面積)
5.4.農水省目標の現実性
5.5.有機農業の促進要因
5.5.1.日本特有の困難
6.筆者らからの提案
6.1.農水省への提案
6.2.地方自治体への提案
6.3.企業への提案
6.4.学術界への提案
ダイジェスト
無料で読めるダイジェスト版では、上記の他に序章とまとめの章(6章)が掲載されている。
株式会社坂ノ途中 小松 光氏のコメント
発刊日:2024年9月12日
体裁:A4 106ページ(PDF形式・書籍)
価格:
PDF 税込5万5000円(本体価格5万円)
PDF+書籍 税込6万500円(本体価格5万5000円)
執筆者:小松 光、渡邊 春菜、平島 晴生
特設ページ:https://bit.ly/3XEzAIc
購入方法:下記URLより申し込み
https://bit.ly/4egDVH1
「有機農業白書 Vol.1」ダイジェスト版 申し込み
https://www.on-the-slope.com/whitepaper_form_digest/?tracecode=pr&utm_source=pr&utm_medium=press&utm_campaign=hakusho
株式会社坂ノ途中
https://www.on-the-slope.com/corporate/
坂ノ途中の研究室
https://www.on-the-slope.com/lab/
有機農業生産者に調査、経営成り立つ条件が明らかに
株式会社坂ノ途中は、環境負荷の小さな農法で栽培された農産物や加工品を販売する企業。少量で不安定な生産でも品質が高ければ適正な価格で販売できる仕組みを構築することで、環境負荷の小さい農業を実践する生産者の増加を目指している。
また、2021年に「坂ノ途中の研究室」というリサーチチームを立ち上げ、2023年12月には「有機農業白書 Vol.0」として、有機農業を広げる妥当性と必要な支援についての考えを公開した。
農林水産省が推進する「みどりの食料システム戦略」では、2050年までに国内の耕地面積に占める有機農業の取組面積の割合を25%へ拡大する目標を掲げている。また、有機食品の市場規模は年々拡大しているという。
このような流れを踏まえ、有機農業の推進に取り組む地方自治体や有機農業への参入を検討する企業が増えているが、有機農業の現状を把握できず何から着手したらよいかわからないことがハードルになっている。
現在は、耕地面積に占める有機農地の割合は0.7%と少なく、有機農業に関する情報やデータも十分得られない状況であり、データを得られたとしても散在していて集約や統合ができていないという。
今回発表した「有機農業白書 Vol.1」では、過去の調査データや国内外の文献を統合・分析した。また、有機生産者の経営が成り立つ要因を明らかにするため、全国の有機生産者へ大規模なアンケート調査も実施している。
目次
序章
1.フードシステムの全体像
1.1.市場外流通が中心の有機農業
1.2.市場外流通の細分類
2.日本の有機農業の現状:面積・生産者数
2.1.総面積
2.2.農地区分による内訳
2.3.都道府県別の面積分布
2.4.生産者数・地域分布
3.日本の有機農業の現状:経営状況
3.1.売上と経営成立
3.2.農業経費
3.3.販路
3.4.生産者の課題
3.5.必要とされる支援
4.有機農産物の消費者
4.1.消費額合計
4.2.各消費者の購買様式
4.3.有機食品購入の理由
5.有機農業はどのくらい広がりそうか
5.1.解析対象国の選択
5.2.EU諸国の最近20年の変化
5.3.日本の将来予測(有機農地面積)
5.4.農水省目標の現実性
5.5.有機農業の促進要因
5.5.1.日本特有の困難
6.筆者らからの提案
6.1.農水省への提案
6.2.地方自治体への提案
6.3.企業への提案
6.4.学術界への提案
ダイジェスト
- 耕地面積に占める有機農地面積割合の都道府県ランキングは、田、普通畑、果樹という区分によって、また、有機JAS認証を受けていないものを含めるかどうかで大きく変化する。(表)
- 有機生産者が経営成立するための条件として「売上が500万円以上であること」が挙げられる。(図)さらに、「農業関連事業に頼るより農業自体に注力するほうが経営が成り立ちやすいこと」と「売上階級によって経営の在り方が変化すること」も明らかになった。
- 2017年から2022年にかけての日本の有機食品市場の伸び率は、世界の中でもトップクラス。
- 欧州連合の過去の経緯から、2050年の国内の耕地面積に占める有機農地の割合は10%強になると、坂ノ途中では予測している。
無料で読めるダイジェスト版では、上記の他に序章とまとめの章(6章)が掲載されている。
株式会社坂ノ途中 小松 光氏のコメント
坂ノ途中が白書を出版するのは、昨年に続いて2回目です。今回の執筆では、昨年よりも希望を感じることが多くありました。昨年に比べて、より多くの情報が各方面から発信されていたからです。 そうした情報のおかげで、今回の白書は、有機農業推進に取り組む方々の意思決定を助けるものになっていると確信しています。ぜひご覧になってください。
書籍情報
有機農業白書 Vol.1 ~現状把握から将来展望へ〜発刊日:2024年9月12日
体裁:A4 106ページ(PDF形式・書籍)
価格:
PDF 税込5万5000円(本体価格5万円)
PDF+書籍 税込6万500円(本体価格5万5000円)
執筆者:小松 光、渡邊 春菜、平島 晴生
特設ページ:https://bit.ly/3XEzAIc
購入方法:下記URLより申し込み
https://bit.ly/4egDVH1
「有機農業白書 Vol.1」ダイジェスト版 申し込み
https://www.on-the-slope.com/whitepaper_form_digest/?tracecode=pr&utm_source=pr&utm_medium=press&utm_campaign=hakusho
株式会社坂ノ途中
https://www.on-the-slope.com/corporate/
坂ノ途中の研究室
https://www.on-the-slope.com/lab/
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