ソルトフラッツ、水田用自動除草ロボット「SV01-2025」の受注を開始

株式会社ソルトフラッツは、水稲有機栽培の初期除草の省力化に役立つ自動除草ロボット「SV01-2025」の受注を開始した。販売価格は85万8000円(税込)。


稲への負担を最小限に抑えた除草が可能に


株式会社ソルトフラッツは、産業用ドローン機器・遠隔操縦ロボット・部品等の設計から製作までを行う企業。

同社が受注を開始したSV01-2025は、GPSを利用した自動走行とラジコン操縦による手動での走行も可能な水田用除草ロボット。サスペンションを備えたホイルと上下にストロークする除草装置を備えていて、高低差がある圃場でも安定した除草効果を発揮するという。


また、稲の成長に合わせて圧力と速度の調整が可能な新機構の除草装置を装備している。圃場の中はGPS自動走行で行い、畦の際はラジコン操縦で行うことができるため、きめ細かな除草が可能だ。




新潟食糧農業大学 吉岡俊人教授のコメント
SV01の除草装置は、人の指のような形をしたワイパーです。そのワイパーを左右に動かして田面を撹拌し、雑草を根浮きさせます。大学の実験水田では、土壌表面をマットのように覆っていた「マツバイ」(小型の多年生水田雑草です)を根浮きさせることができました。

製品概要

サイズ:全長1480mm、幅780mm(フロート部)
装備重量:約24kg
除草幅:2.5条(80cm)
バッテリー:18Vリチュウムイオンバッテリー4個
連続運転時間:約3.5時間(参考値)
自動運転での除草能力:10aあたり約50分(参考値)
動作環境:水位4cm~12cm
価格:85万8000円(税込)


株式会社ソルトフラッツ
https://www.saltflats.co.jp/index.html
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
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    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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