東計電算、生成AIを活用したスマート農業システムのモニター募集を開始

株式会社東計電算は、生成AIを活用したスマート農業システムの無償モニターの募集を開始した。先着10社(農場)限定となり、受付は2024年11月29日(金)18:00まで。


農水省のWAGRIデータベースと生成AIを融合


株式会社東計電算は、神奈川県川崎市中原区に本社を置く独立系SIer企業。業種別・業務別に特化したソリューションを提供している。

今回のモニター募集は、同社が手がける新サービス「AgriConnect+」の開発に向けて行われるもので、実際の農業現場におけるニーズを詳細に把握することで、技術の進化に寄与することを目的としている。


AgriConnect+は、農林水産省が提供するWAGRIデータベースと生成AIを組み合わせたもの。農業データ連携基盤であるWAGRIが提供する豊富な農業データとAIによる高度な解析を活用することで、従来の業務の効率化や生産性向上を図り、業務改善につなげるという。

モニターとして参加することで、WAGRIデータと生成AIを活用した高度な農業分析レポートの提供、日々の農業業務データに基づく経営改善の提案、画像解析による害虫・病害診断と予防策の提供などが無償で体験できる。

 

WAGRIデータと生成AIを活用した高度な農業分析レポートの提供
・WAGRIから取得した膨大な農業関連データをもとに、気象や土壌、作物の成長状況などを多角的に分析し、特定の農場に合わせた最適な栽培方法を提案
・これにより、農業生産の効率化やリスク管理を強化し、安定した収量確保を目指す

日々の農業業務データに基づく経営改善の提案
・農場の日常業務データを生成AI解析し、収益性向上やコスト削減を目指した経営改善プランを提示
・特に、労働時間の最適化や資材の効果的な使用など、経営に直結する提案を行い、経営効率の向上を支援

画像解析による害虫・病害診断と予防策の提供
・ディープラーニングのAIモデルによる画像解析技術を活用し、作物の葉や果実から害虫や病害を自動検出し、早期の診断結果を提供
・これにより、農薬の使用量を最小限に抑えつつ、迅速な防除策を講じることが可能となり、作物の健康管理と収量の向上に貢献


東計電算は、日本の農業DXを促進し、農業人口の減少に伴う業務課題や物流課題の解決を目指すとしている。

モニター募集概要

モニター対象者
以下のいずれかに該当する方を募集
・既にWAGRIを利用しているが、十分に活用できていない方
・今後WAGRIを導入して、業務改善を計画している方
・WAGRIは知らないが、業務改善に向けた新しい技術導入に興味のある方

モニター参加条件(応募資格)

・農作業における業務改善を検討している
・農作業における業務課題がある
・農業現場への視察見学が可能

モニター参加後の流れ
1.業務課題のヒアリング
現場の農作業や経営における具体的な課題をヒアリング
2.モニター用のツール開発内容のすり合わせ
課題に応じて、システム開発の方向性を確認し、最適なツールを設計
3.システム開発
ヒアリング結果をもとに、WAGRI APIやAI技術を活用したシステムを開発
4.お試し運用(3~6カ月)
開発したシステムを実際の現場で試す

応募〆切:2024年11月29日(金)18:00まで
定員:先着10社(農場)限定
申込URL:https://forms.office.com/pages/responsepage.aspx?id=FO7ebYad3E6weR9CNzhsho6bbWHwx4dEjU5o920KuihUQVdJRTYzMUlMVkE5Vzc2NDBCUFhQS0hQMy4u&route=shorturl



株式会社東計電算
https://www.toukei.co.jp/
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

WRITER LIST

  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
パックごはん定期便