スマホでハウスの水やりを制御する「SenSprout 灌水制御システム」販売開始

株式会社SenSproutは、いつでもどこでもスマートフォンなどから予約・管理できる「SenSprout 灌水制御システム」の販売を開始した。価格は灌水制御装置、灌水ゲートウェイ、専用電磁弁(2台)の一式で39万8000円(税抜)で、販売記念として3カ月間無料の試用キャンペーンも実施する。


「SenSprout 灌水制御システム」は、灌水制御装置、灌水ゲートウェイ、専用電磁弁のセット。圃場に行くことなく遠隔地からスマートフォンやPCを使って灌水予約ができ、「いつ」「どこで」「どのくらい」灌水したかの記録や管理も行える。設置は既存の100V/200Vコンセントプラグに差し込み、専用の電磁弁と接続するだけのため、大がかりな設置工事も必要ない。ハウスで栽培できる農作物であれば対象作物は問わず、圃場に行く移動時間および灌水作業にかかる労力の削減につながる。

今回、その販売開始を記念して、灌水作業の省力化を検討中の各農家および農業生産法人を対象に、3カ月間無料にて「SenSprout 灌水制御システム」を提供する(ハウスによっては、電気工事費用または配管工事費用が別途必要)。継続使用したい場合は、使用中の灌水制御装置一式をそのまま購入でき、使用を中止する場合は送料実費負担にて返送すればOKだ。


また、土壌水分量と温度を計測する「SenSprout Pro センサーシステム」(別売)とも連携可能。同システムは、東京大学発の電子回路を印刷できる技術「プリンテッド・エレクトロニクス」を用いて、低コストながら土壌水分量、地表面温度を測る土壌センサーと、ゲートウェイ、クラウドサービスをセットにしたもの。センサーが土に触れている部分(土の深さ10cm、20cm)の土壌水分量と地表付近の気温を測定し、ゲートウェイ1台に対してセンサーを99台まで接続可能(半径約150mの範囲内)。これにより、土が乾き切ることがなくなり、適切な水分管理が行える。

■SenSprout Pro 灌水制御装置仕様

外形寸法:315mm(W) × 384mm(D) × 167mm(H)
質量:3,580g
防水規格:IPX3(防雨型)
電源電圧:AC100V、または、 AC200V
消費電力:15W
出力:DC24V電圧出力(4系統)
周波数:50Hz/60Hz共用
許容電圧変動範囲:AC100~240V
使用温度範囲:0℃~40℃
使用湿度範囲:35%RH~85%RH
取付方法:壁面固定

■SenSprout Pro 灌水ゲートウェイ仕様
外形寸法:236mm(W) × 160mm(D) × 120mm(H)
質量:1,180g
防水規格:IPX3(防雨型)
通信:3Gデータ通信モジュール
時間精度:±10秒/月(25℃)
最小設定単位:1分~999分
電源電圧:DC5V(AC100V/230V,50/60Hz-DC5VAC
消費電力:15W
使用温度範囲:0℃~40℃
使用湿度範囲:35%RH~85%RH
取付方法:壁面固定

<参考URL>
株式会社SenSprout
SenSprout 灌水制御システム
SenSprout Pro センサーシステム

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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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