農業IT促進のための団体「できる.agri」に3社追加で総勢20社が参画

農家のIT利活用促進を目的に結成された任意団体「できる.agri」に、新たに株式会社セラク、YACYBER株式会社、株式会社ファームオーエスの3社が参画した。今後は生産管理や生産者とのコミュニケーションに一層力を入れていくという。

ウェブメディアやセミナーなどのほか、コミュニティの運営も

「できる.agri」(できるドットアグリ)は、IT を活用した農業の新しい姿を紹介することで、農業および生産者が抱える課題を IT の力で解決するための取り組み。これまでWEBメディア運営や、セミナー、勉強会、座談会等を開催し、「IT×農業」の可能性を生産者とともに考えていく場を提供してきた。

また、従来農家のIT活用には「アイデア」「ノウハウ」「人手」が不足している課題があり、その問題を解決するためにクリエイターやエンジニアなどの「非農業領域人材」とのマッチングが有効だと考え「できる.agriコミュニティ」も運営。生産から経営管理、商品開発に至るまでIT×農業の「人材の六次化交流」の促進に取り組み、農家の熱意を形に変えるサポートを行う。コミュニティメンバーの一覧ページも作成し、コミュニティの可視化を進めている。

今回3社が新たに参画し、参画企業の数は20を数える。


全国の生産者のもとを訪れる「できる.agriツアー」も実施

また、できる.agriでは日本4Hクラブ(全国農業青年クラブ連絡協議会)などと連携し、生産者が抱える課題解決のヒントを、全国へ届ける「農業サポーターズ・ツアー」を各地で開催しており、参加者も100名を突破。


これまで福井、石川、富山、長野、岐阜の5県で開催し、各地の生産者のお悩み解決や、「大人の作業着プロジェクト」や「農家のためのラジオ番組作成プロジェクト」などさまざまプロジェクトを立ち上げてきた。現在は、今後の参加地域、協力パートナーなどを募集している。興味のある方はできる.agriまでお問い合わせを。


新規加入3社の概要

株式会社セラク
セラクは、IoTプラットフォームを始め、インフラ、WEBアプリなど、総合的なITソリューションを提供する企業。農業分野では、生産支援~流通販売支援までワンストップで行えるサービス「みどりクラウド」などを提供している。

株式会社ファームオーエス


ファームオーエスは、今まで見えなかった畑作業の数値化や、収穫高、人員計画をかんたんに実現するITサービス「AGRIOS生産性管理」を提供。農業経営者向けに新規事業~雇用~法人化に役立つ各セミナーを開催している。

YACYBER株式会社


YACYBER(ヤサイバー)は、「知る喜び・出会う感動を」をコンセプトにした、”野菜を五感で楽しむ”ためのWEBサービス。実際に足を運び、人に出会い、食を楽しむ。オンラインとオフラインの先にある、リアルな感動体験を提供する。

<参考URL>
できる.agri
できる.agriコミュニティ

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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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