もっちり?あっさり?自分好みのお米を探そう!【ごはんソムリエのお米選び】

料理研究家でごはんソムリエの秋元です。この連載ではお米をおいしく食べるために“知っておくと役に立つお話”やレシピをお伝えします。


店頭やネットでさまざまなお米が並び、CMでは有名人の方がごはんを頰張り銘柄名をひとこと。ん? でも、聞いたことのないお米の名前だな……、お店でも自分がいつも買っているお米以外のことはよくわからない、そう思うのも当然です。

今やお米の品種は約300もあり、今年は新型コロナウィルスの影響で試食販売も難しい状況ですから、他の銘柄を食べてみよう! というキッカケも少なくなりますよね。

そこで、今回は好みのお米を探すための第一歩として、お米を大まかなタイプに分けて、代表的な銘柄をご紹介したいと思います。

まずは、自分がいつも食べているお米がどのタイプに属するかを確認してみましょう。お弁当を作っている方は、冷めても美味しい銘柄もチェックしてくださいね。


(1)もっちりタイプ

もっちりとした食感で、甘みと粘りが強いグループ。
お米の味わいも強いので、しっかりした味付けのおかずにも負けません。

<代表的な銘柄>
・こしひかり
・新之助
・つや姫(一粒一粒に張りがあるのが特徴です)

(2)あっさりタイプ

もっちりタイプとは対極にある、粘り気が少ないグループ。
あっさりとした味わいなので、デリケートな旨みを持つ海産物との相性は抜群です。

<代表的な銘柄>
・ササニシキ
・つがるロマン
・ななつぼし

(3)しっかりタイプ

粒感があり、ベチャッと崩れない食感のグループ。
丼やおにぎりにもピッタリで、大手牛丼チェーン店やコンビニエンスストアでも採用された実績を持っています。

<代表的な銘柄>
・きらら397
・はえぬき

(4)やわらかタイプ

ソフトな食感が特徴のグループ。
ひとめぼれのみ「やわらか+ふっくら」、その他は低アミロース米といわれる「やわらか+モチモチ」の甘みが強いお米です。このグループのお米は近年続々と登場していて、「だて正夢」「夢ごこち」もここに属します。

冷めても美味しいのも特徴です。

<代表的な銘柄>
・ミルキークイーン
・ゆめぴりか
・ひとめぼれ

最後に、1〜4のタイプの真ん中に位置付けられるお米が「あきたこまち」です。「こしひかり」よりすっきりした味わいで、粒がやや小さいのが特徴です。

普段召し上がっているお米や気になる銘柄はありましたか? 同じ銘柄でも産地によって味わいが違うほどお米の世界は奥深いものです。少しでも好みのお米を見つけられる手がかりになればうれしいです。


■新米もいよいよ登場、安心・おいしい「スマート米」

全国各地のこだわりの農家さんと、スマート農業でお米づくりをしている「スマート米」は、先進のIT技術を利用し、農薬や肥料の使用量を最小限に抑えて育てたお米です。特別栽培米残留農薬不検出のお米も。各地のおいしい銘柄をラインナップしています。白米と同じように手軽に炊ける無洗米玄米もあります。お求めはスマート米オンラインショップ SMART AGRI FOOD  からどうぞ。


※「スマート米®」は、株式会社オプティムの登録商標です。
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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