100均の電子レンジ炊飯器でお米はおいしく炊けるのか? 炊き込みご飯やおかゆレシピも紹介

管理栄養士の大槻万須美です。

「お米を炊く」といえば、炊飯器や土鍋が一般的ですが、少しだけご飯がほしい時ってありますよね。そんな時には、電子レンジで簡単に炊飯できる便利グッズがおすすめですよ!

いろいろなものがありますが、手軽なところでは、100円ショップやホームセンターなどのキッチン雑貨を取り扱う売り場で手に入れることができます。

電子レンジ用炊飯器で実際にお米を炊いてみました


お米1合(150g)は350g前後のご飯に炊き上がります。一般的なお茶碗1杯でご飯150g~200g程度なので、茶碗約2杯分のご飯になります。

電子レンジ用炊飯器は100円ショップやホームセンターなどでも入手でき、さまざまなグレードのものがあります。

今回は100円ショップ・ダイソーの「電子レンジ調理器 ご飯一合炊き」という商品を使いました。


本体の容器・中ぶた・外ぶたの3つのパーツに分かれていましたが、同様形状の商品は、ほぼ同じような仕様になっているようです。

説明書に従い、実際に白ご飯を1合炊いてみました。

ご飯の炊き方



1.お米1合を計量します。(この商品には計量カップは付属されていません。手持ちの計量カップを使い180cc分のお米を量ります。)

2.電子レンジ炊飯器の本体にお米を入れ、洗米します。

3.中ぶたを使って水を切ります。(中ぶたには一部分に水切り穴が開いています。)

4.200ccの水を入れ、30分以上浸水させます。

5.中ぶたを水平にセットし、外ぶたをかぶせます。外ぶたを右に回してロックします。

6.お皿の上にのせて電子レンジで加熱します。

600Wで5分→200~300Wで12分
もしくは
500Wで6分→200~300Wで12分

7.やけどに気を付けて電子レンジから取り出し、ふたを開け、さっと混ぜてからふたをして10分蒸らします。

炊いてみた感想とおいしく炊くコツ

 


途中で加熱時間を追加したり、一度ふたを開けてかき混ぜ、ふたを戻してさらに蒸らしたりといった作業は炊飯器でご飯を炊くよりも手間に感じましたが、少しのご飯がほしい時には手軽に炊飯できてとても便利だと思いました。

炊き上がりを食べてみると、炊飯器で炊いたご飯と比べ、芯こそありませんでしたが、硬めに仕上がっているという印象を受けました。水分量や加熱時間などを微調整することで、好みの炊き上がりに近づけると思います。

これからご紹介する炊き込みご飯やおかゆまでも、少量分を電子レンジで手軽にできるため、お弁当や離乳食にもおすすめです。

電子レンジ用炊飯器でお米をおいしく炊く4つのコツ


  1. 30分以上必ず浸水する。特に冬季は20~30分程度長めに。(室温により調整する)
  2. 吹きこぼれることも多いため、加熱の際にお皿を下に置いておく。
  3. 加熱時間は電子レンジの性能やお米の銘柄にも左右されるため、水分量や加熱時間、蒸らし時間を増減して調整し、好みの炊き上がりに近づける。
  4. 炊飯後は容器もかなり熱くなっており、ふたのロックもはずしにくいため、ふきんやミトンなどを使ってやけどには十分に注意する。

アレンジ:炊き込みご飯やおかゆも作れる!


電子レンジ炊飯器は、アレンジすれば炊き込みご飯も炊くことができますよ。

炊き込みご飯



材料(1~2人分)
米:1合
水:200cc
しめじ:1/2パック
にんじん:1/4本
(しめじとにんじんを合わせて100g程度)
塩:小さじ1/6(1g)
しょうゆ:小さじ1

作り方
1.電子レンジ炊飯器の本体にお米を入れ、洗米します。中ぶたを使って水を切ります。200ccの水を入れ、30分浸水させます。

2.にんじんは皮をむき千切りに、しめじはいしづきを切り落としてほぐします。

3.(1)に調味料を加えてよく混ぜ、(2)の材料を入れます。

4.中ぶたと外ぶたをしっかりと閉めて、お皿の上にのせ、電子レンジで加熱します。

600Wで5分→200~300Wで12分
もしくは
500Wで6分→200~300Wで12分

5.やけどに気を付けて電子レンジから取り出し、ふたを開け、さっと混ぜてから10分蒸らします。

おかゆ


お米を0.2合~0.3合に減らし、おかゆを炊くこともできます。(水の量は200ccで炊きます。)


いかがでしたか?

お好みのご飯が炊けるまで微調整が必要な場合もありますが、少人数家庭や少食の方、離乳食が始まった赤ちゃんがいるご家庭には重宝するグッズだといえるでしょう。

大槻万須美
管理栄養士・フードスタイリスト。楽しく食べて健康に。食の大切さを伝えるため、料理教室、バレエダンサーやアスリートのパーソナル栄養サポート、レシピ・コラムの提供など幅広く活動。子どもの頃の毎年の米作り経験から、身近な食体験の重要性についても実感し、おとなと子どもの食育サポートにも力を注いでいる。

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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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