玄米が家族に不評!そんな時の対処法は?【玄米の失敗あるある】

栄養士の堀口泰子です。こちらでは、玄米食にまつわるよくある失敗やお悩みを「玄米の失敗あるある」シリーズとしてお伝えしています。

玄米食を毎日続けたいのにも関わらず、家族には不評で継続できていない方もいるのではないでしょうか。

今回は、そんなときに試したい対処法をいくつかご紹介してみましょう。


家族には不評な玄米、健康のために継続するには?


■おいしい玄米の体験


家族が玄米食を受け入れられない理由はさまざまでしょう。見た目や味、匂いや食感など、過去に食べた玄米がおいしくなかった経験がある場合、受け入れてもらうにはハードルが高いかもしれません。

まずは一度、玄米のおいしさを体感してもらう機会をつくってみましょう。良い玄米を選び、炊き方や調理を工夫して、玄米はおいしいという良いイメージを持ってもらい、家族の理解を得る工夫をすることが大切かもしれません。

■消化吸収に応じて


玄米は白米に比べて栄養価が高い一方で、よく噛む必要があります。消化吸収に配慮が必要になる場合があるのです。

歯の生え替わりや抜歯、むし歯、歯肉炎、口内炎、噛む力や嚥下、胃腸の健康や消化酵素など、配慮する要素はさまざまです。消化器官が未成熟なお子さんや機能が低下している高齢者、体調を崩している人などは、無理をしないことが大切です。

また、毎日3食玄米でなくても、1日1食にしたり、1日おきにするなど、無理をせず玄米を取り入れることが継続するコツと言えるでしょう。

玄米食を続けるための具体的な方法



玄米食が負担にならないことも継続するための大切な要素です。無理なく玄米食を続けるための具体的な方法を料理の視点で紹介します。

■玄米と白米を混ぜて炊く


白米と混ぜることで、玄米の食べにくさを軽減してくれます。

混ぜる割合は好みにもよりますが、白米と玄米を2:1で混ぜて炊きます。

炊飯の水加減は白米を炊くときよりも少し多めで、米の容量のおよそ1.3倍が目安です。浸水時間は2時間以上を目安に増やすと良いでしょう。玄米をおいしく炊く方法を参考にしてみてください。

▼詳しい炊き方はこちら
<白米と玄米を混ぜて炊く方法>おいしい水加減や浸水時間は?
https://smartagri-jp.com/food/3780

■玄米と白米を炊飯釜の中で炊き分ける


自分には玄米を、家族には白米を用意したいけれど、炊飯が面倒という場合は、こちらの方法がおすすめ。アルミホイルなどで炊飯釜に仕切りをつくって、玄米と白米を同時に炊く方法です。

水加減や浸水時間は白米を炊飯する時よりも増やすようにします。白米と玄米を混ぜて炊く場合と同様に炊飯してみてください。

■まとめて冷凍ストックする


玄米をある程度の量をまとめて炊飯し、冷凍ストックしておく方法もあります。

家族に玄米をチャレンジしてもらう時は、炊きたての白米に冷凍ストックしておいた玄米をあとから混ぜて使ってみるのも良いでしょう。

玄米の冷凍のコツ

玄米をまとめて炊き、温かいうちに1食ごとに分けてラップでふんわり包んでから密閉式ビニール袋などに入れて冷凍しておきます。

玄米は保温モードの炊飯器に入れたままにするとパサつきやすくなるため、炊きたてをすぐに小分けして冷凍するようにしましょう。

玄米の解凍のコツ

解凍は電子レンジでもよいですが、蒸して解凍するとよりふっくら仕上がります。

凍った玄米を茶碗に移し替えて深めのフライパンに置き、茶碗の半分の高さまでフライパンに水を入れ、蓋をして火にかけます。沸騰したら弱火で10分〜15分蒸します。蒸し器がなくても玄米がおいしく解凍できます。

■玄米の食感を活かした料理に


玄米の食感を活かした料理に使ってみることもおすすめします。炊き込みごはんやチャーハン、パエリアなどは白米でつくるよりもパラパラした食感になり、よりおいしく調理しやすいのです。

玄米が苦手な方には油や調味料を使って調理することで、口あたりが良く食べやすくなります。もし、玄米においしくないイメージを持っているならば、そのイメージを払拭しておいしく食べてもらえるチャンスにもなりそうです。

いかがでしたか。玄米を細く長く生活に取り入れられるよう、無理せず続けられる方法を見つけてみてはいかがでしょうか。

堀口泰子
栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/

■炊飯器の白米モードでふっくら炊ける「無洗米玄米」なら家族みんなにおすすめ


玄米ごはんを無理なく続けたい方や玄米初心者の方は、炊きやすく加工した「加工玄米」がおすすめ。

SMART AGRI FOODから発売しているスマート米無洗米玄米」は、玄米の栄養価はほとんどそのままに、炊飯器の白米モードでいつでもふっくらと炊ける加工玄米です。

白米と同じように炊けるので、白米と混ぜて炊く場合も浸水は不要で、面倒な水加減の調整も必要ありません。

「スマート米」とは
全国各地のこだわりの農家さんと共にスマート農業を活用し、農薬の使用量を抑えて育てています。玄米の状態で第三者機関の検査により「残留農薬不検出」と証明されたお米、農林水産省ガイドライン「節減対象農薬50%以下」のお米、そして「特別栽培米」も選ぶことができ、家族みんなにあんしんなお米です。

お求めはスマート米オンラインショップ SMART AGRI FOOD  からどうぞ。

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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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