冬が旬! 栄養豊富でおいしい小松菜の選び方&最適な保存&調理方法

1年を通して、味わうことができる小松菜。手軽に1品料理を増やしてくれる、とても優秀な食材の一つですよね。

そんな小松菜、さらにおいしくいただける旬の時期は12月から2月にかけて。何度か霜にあたることで、葉肉が厚く柔らかくなり、アクも抜けて甘みが増すため、さらにおいしくいただくことができます。

そこで、おいしいのはもちろん、栄養たっぷりの小松菜を少しでも長く保存するための方法をご紹介します!




おいしい小松菜の選び方


疲労回復や免疫力アップに効果があるカロテンやビタミンをたっぷり含んでいる小松菜。実はほうれん草よりも多くのカルシウムや鉄分を含んでおり、まさに積極的に摂っていきたい緑黄色野菜の一つです。

そんな小松菜の保存方法を紹介する前に、まずはおいしい小松菜の選び方を紹介していきます。

葉の色味

まず注目したいのが、葉の色の鮮やかさ。葉は濃い緑色で、茎の部分は薄い緑色をしているものが良い小松菜です。白っぽくなっていたり、葉の端が黄色っぽくなっていたりすると、食感や味はもちろんですが栄養にも影響がありますので、しっかりと確認をしましょう。

葉の厚み

次に大切なのが、葉の肉厚さや張りです。みずみずしくピンと張ったものがおいしい小松菜です。また、茎も葉と同様に張りがあって、太くしっかりとしたものがオススメ。特に根に近い、下のほうが太いものを選んでくださいね。

葉の丸み

小松菜の葉の形も注目したいポイントの一つ。葉が丸く、内側にまるまっているものは甘みがあります。葉のサイズは大きすぎず小さすぎない、適度なサイズのものを選んでください。また、葉脈が発達しすぎているものは歯ざわりが悪くなってしまうので要注意です。


小松菜の保存方法と保存期間


特に傷みやすい食材である「小松菜」は、寒い季節でも常温での保存は2日程度が限界です。そんな小松菜の保存方法は「冷蔵」「冷凍」の2種類。「冷蔵」の場合は3~4日ほど、「冷凍」の場合は1カ月ほど保存が可能となっています。

小松菜の保存方法1|冷蔵


1.小松菜の根元をしっかりと水で洗う
根元についている泥はきちんと洗い流しましょう。このときに根元は切り落とさなければ、みずみずしさが長続きします。

2. 軽く水気を切り、湿らせたキッチンペーパーや新聞紙で包む
小松菜はそのままにしておくと、乾燥してしまいます。水で塗らした紙で包んで、小松菜の乾燥を防ぎましょう。


3. 保存袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に立てて保存する
畑で育っていたときと同様の状態で保存すると、新鮮さを保つことができます。また、茎が曲がってしまったり、葉が重みで潰れてしまったりといったことが防げます。


小松菜の保存方法2|生のまま冷凍保存


小松菜はアクが少ない野菜ですので、下茹でせずに冷凍保存をすることができます。生のまま冷凍すれことで、栄養価の流出もおさえられますよ!

1. 小松菜をしっかりと洗って、水気をとる
冷蔵保存の場合と同様に、根本についている泥をしっかりと洗い流しましょう。冷凍する場合は、根元を切り落とすようにしてください。


2. 使いやすい大きさにカットする
切らずに丸ごと冷凍しても問題ありませんが、カットしておくと調理をする際にとても便利です。切ったら重ならないように平らに保存袋に入れて、空気を抜いて冷凍庫に入れる



調理方法
生のまま冷凍させた小松菜は、解凍させなくても汁物や炒め物に使うことができます。汁物で使いたいときは、仕上げの段階で加えてさっと火を通すだけでOK。炒め物の場合は最後に加えると食感を損なうことなくおいしくいただけます。

冷蔵庫で2~4時間、もしくは室温で20分ほど自然解凍させた場合は、わざわざ茹でなくても水気を絞るだけでおひたしやナムルにも使えます! これは、冷凍・解凍によって葉から水分が抜けてしんなりとした食感になるから。もう1品欲しいというときにとても便利ですよね。

凍らせた小松菜は水や湯などで解凍すると、栄養やうまみが流れ出てしまいますので、凍ったままの調理がオススメです。


【小松菜の保存方法3】茹でてから冷凍保存


1. 小松菜の株をばらして、しっかりと洗う


2. 鍋もしくは深さのあるフライパンにお湯を沸かして塩を入れる
根本だけを浸して30秒ほど茹でたら、葉を浸してさらに20~30秒ほど茹でる。小松菜の食感を楽しむためにも、茹でて保存する場合は固ゆでがオススメです!


3. 茹で上がったらザルにあげて、冷水で粗熱をとりカット
粗熱がとれたら使いやすい大きさにカットして水気をとり、冷凍用の保存袋に入れて冷凍する。調理方法は、生で冷凍した場合と変わりません。


小松菜のおいしさを正しい保存方法で長く楽しもう


ハウス栽培されていることもあり、年間を通して手に入れることができる栄養たっぷりの「小松菜」。使い勝手のよさがうれしい食材の一つですが、いつの間にか傷んでしまって使い切ることができなかった……という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

しかし、冷凍することで新鮮さのキープはもちろん、手軽な調理も可能になります。お手ごろだからたっぷり買ってしまったけれど今日中に使い切れないかも……という場合は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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