「究極のTKGの作り方」をたまごかけごはん研究所に聞いてきた!

いつものたまごかけごはん(TKG)をグレードアップしてみませんか?

たまごかけごはん研究所の上野貴史さんに、究極のたまごかけごはんの作り方を教えていただきました。

今回は、
  • 基本の作り方
  • 白身が苦手な方向け
  • メレンゲ状の白身をのせる新感覚たまごかけごはん
の3つの作り方をご紹介。

すべて、研究所が提唱するたまごかけごはんの黄金比で作ります!

たまごかけごはんの黄金比
卵:Mサイズ(60g)
かために炊いたごはん:150g
醤油:7g

1.基本の作り方「サンライズ」


最初は、研究所で一番おすすめしている「サンライズ」という方法。ごはんに醤油をかけた醤油ごはんを作り、そこに別に溶いておいた卵を入れて、素早く混ぜて完成です。お醤油ごはんの夜に卵黄の朝日が広がるので「サンライズ」と呼んでいるのだそう。

ポイントとして上野さんは「卵を常温よりも高く、人肌くらいに温めておくといいですよ。人は口の中に物を入れた時に、自分の体温より20度~30度くらい高い状態で食べると一番卵の旨みとコクを感じられるんです」とのこと。

「サンライズ」では、最初に熱々のごはんに醤油をかけることで、醤油の香りを楽しみつつ温度を下げる役割もあるのだとか。卵自体の温度はギリギリまで上げておいて、かけたときに50度~60度くらいになっていると一番おいしく食べられるそうです。


<作り方>


1.卵を割って溶いておく
箸でピッと白身のコシを切っておくとすぐ混ざります。時間短縮のための大事な工程です。どれくらい混ぜるかはお好みでOK。



2.ややかために炊いたごはん(150g)を盛る
ごはんをかために炊くのは、醤油の水分と卵白の水分を吸ってもしっかりお米の食感が残るようにするためです。



3.ごはんに醤油(7g)かけて混ぜる
下に沈むので、なるべく下からすくいながら混ぜます。ここではスピードが大事です。



混ぜる時は箸よりもさじがおすすめ。今回は、研究所公式のたまごかけごはん専用さじを使用しました。

「木のさじで食べた方が美味しく感じると科学的に証明されているんですよ。舌が滑らかに感じる方が美味しく感じるそうです」(上野さん)


醤油はたまごかけごはん研究所の公式醤油を使用。300種類以上の全国の醤油を研究して開発した、「たまごかけごはんの向こう側へ行ける唯一のお醤油」です。1年熟成させ、旨みとコクに特化したお醤油なので、お刺身にも合うとのこと。

おうちにある醤油で作る方もご安心を。サンライズは最初にごはんと醤油と混ぜて作るため、味見をしながら醤油を加減できます。家庭にあるどんな醤油でも一番美味しい状態を作れるのもサンライズがおすすめな点だと上野さん。


4.サンライズして(卵をごはんにかける)、素早く混ぜて完成




「素早く混ぜて、すぐ食べてもらうのが大事。お米にお醤油、外側に卵っていう層ができているのがベストです! 普通は全部混ぜて食べるので、最初から最後まで卵醤油の味がずっと続きます。でもサンライズは卵だけの味、その後に醤油やお米の味と、口の中で味のグラデーションが起こるので、全く別の料理になるんです」(上野さん)


2.白身が苦手な方におすすめ「タイフーン」


次は、ドロッと感がなく、白身が苦手な人もよく食べているという作り方です。真ん中に台風の目のように卵黄が位置しているので「タイフーン(台風)」と呼ぶそう。

卵黄がダイレクトに味わえるので、 卵自体の味も濃く感じる食べ方です。

<作り方>


1.黄身と白身を分けておく



2.白身とごはん(150g)を混ぜる





3.黄身をのせる



3.醤油(7g)をかけたら完成



見た目も素晴らしい「タイフーン」。食べてみるとドロッと感は皆無で、白身が苦手でも全く気にならずにいただけました。


3.新感覚!白身が主役の「フルムーン」


最後はインパクト大! 白身をメレンゲ状にする新感覚のたまごかけごはん「フルムーン」です。

<作り方>


1.黄身と白身を分けておく

2.白身をメレンゲ状にする
卵黄をのせるので完全にツノが立つくらいしっかりとメレンゲにしましょう。




2.ごはん(150g)にメレンゲ状にした白身をのせる




3.黄身をのせる



4.醤油(7g)をかけたら完成


とろっとした卵黄と、ふわふわのメレンゲのコントラストが楽しい。お子さんにも喜ばれる作り方です。


ぴったりのお米やおすすめのアレンジ


たまごかけごはんに合うお米は、上野さんの定義では「粒しっかりめ、粘り少なめ、味濃いめ」。そのため、新米である必要はないそうです。「ささにしき」や「つや姫」など、お寿司のシャリに選ばれやすいお米は相性がいいとのこと。

おすすめのアレンジもうかがいました。

トッピングではわさび。たまごかけごはんのまったり感にキレが出るのと、海苔で巻いて食べると高級なお寿司食べてるような感じになるそう。

もう1つが黒胡椒。たまごかけごはんに黒胡椒をかけて食べると、わさびとはまた違った、素材の味の輪郭を際立たせるようなキレが出ます。そこに粉チーズを合わせるとカルボナーラ風にも変身。どれもおうちで簡単にできてしまいますね。

また、卵はオイルとの相性がいいので、マヨネーズを入れるのもおすすめ。オリーブオイルと塩をかけたたまごかけごはんは高級なリゾット風に。ごま油と塩や、バターも美味しいです。

このほか、たまごかけごはん研究所のSNSでもおいしいアレンジを紹介されていますのでチェックしてみてくださいね。



たまごかけごはんの魅力や日本の卵文化を広めるため、熱い思いをもって活動している上野さんへのインタビュー前編はこちらから。日本各地の高級ブランド卵やたまごかけごはんにおすすめの卵も紹介しています!

前編:「たまごかけごはん宇宙だ!」 たまごかけごはん研究所・上野貴史さんインタビュー



日本たまごかけごはん研究所
https://www.japan-tkg.jp/
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取材:編集部
撮影:齋藤 葵
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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