炊飯器にちょい足しで世界の味に! ジャスミンライスやターメリックライスを日本米で再現しよう

栄養士の堀口泰子です。

世界にはお米を食べる食文化がたくさんありますね。

お米には大きく分けると日本で食べられているジャポニカ米の他にタイ、インド、マレーシアなどで作られる長粒種のインディカ米、インドネシアをはじめとする東南アジア、ブラジル、イタリア、スペイン、アフリカに多いジャバニカ米があります。

今回は、日本のお米を使って炊飯器で簡単に作ることができる世界のお米料理をご紹介します。

日本のお米で作るときのポイント


日本のお米(ジャポニカ米)で作る時のポイントは水加減です。さらに、油を使うことで米の粒離れがよくなりますよ。

炊き上がりは、水分を飛ばしながらしゃもじで切るようによく混ぜてから盛りつけるようにしてください。

ジャスミンライス(タイ)



ジャスミンライスは、独特の香ばしい香りが特徴の細長いタイ米(インディカ米)です。実際にジャスミンの香りがするわけではありませんが、今回はジャスミンティーを使って独特な香りを再現します。

グリーンカレーやトムヤムクン、ガパオライスとよく合います。

材料

米 2合
ジャスミンティー 370ml
オリーブ油 小さじ1
塩 ひとつまみ

作り方

1. 米をといでザルにあげて水をきります。

2. 炊飯釜に米、ジャスミン茶、オリーブ油、塩を入れ、ひと混ぜして炊飯します。

ターメリックライス(インド)



ターメリックという黄色のスパイスで味付けをしたインディカ米を使ったごはんです。辛味はなく、お米の甘味を感じるお料理です。

刺激たっぷりなインドカレー、タンドリーチキン、インドの家庭料理「サブジ」などによく合います。

材料

米 2合
水 適量※
オリーブ油 大さじ1
ターメリック 小さじ1

作り方

1. 米をといで炊飯釜に入れ、水を2合の目盛りまで入れてから大さじ3杯分水を除いて加減します。※

2. ターメリックとオリーブ油を加え、ひと混ぜして炊飯します。

ガーリックライス(ブラジル)



ジャバニカ米を使ったブラジルでは定番のにんにくと塩を利かせたごはんです。

肉やサラダに添えたり、国民食である黒いんげん豆のシチュー「フェイジョアーダ」と一緒によく食べられています。シュラスコなどの肉料理にもよく合います。

材料

米 2合
水 適量※
にんにく(みじん切り) 2片
オリーブ油 大さじ1
塩 小さじ1/2

作り方

1. 米をといで炊飯釜に入れ、水を2合の目盛りまで入れてから大さじ4杯分水を除いて加減します。※

2. フライパンにオリーブ油とにんにくを入れて火をつけ、焦がさないように弱火でじっくり炒めます。

3. 炊飯釜に塩、(2)と炒めた油も一緒に入れ、ひと混ぜして炊飯します。

メキシカンライス(メキシコ)



スパニッシュライスとも呼ばれるメキシコの定番のサイドディッシュです。インド米やタイ米などの長粒米を使って、トマトやスパイスを利かせたシンプルな米料理です。

チリコンカン、タコス、サルサソースと相性がよいです。

材料

米 2合
水 適量※
ケチャップ 大さじ3
オリーブ油 大さじ1
塩 小さじ1/2
カレー粉 小さじ1/2
すりおろしにんにく 小さじ1/4

作り方

1. 米をといで炊飯釜に入れ、水を2合の目盛りまで入れてから大さじ5杯分水を除いて加減します。※

2. ケチャップ、オリーブ油、塩、カレー粉、すりおろしにんにくを入れ、ひと混ぜして炊飯します。

チーズリゾット(イタリア)



リゾットはイタリアを代表する米料理で、長粒種のイタリア米を使います。

本来ならば生米を炒めてからブイヨンでアルデンテに炊き上げますが、今回は炊飯器で手軽に作ってみましょう。

材料

米 1合
水 適量
牛乳 200ml
オリーブ油 大さじ1
顆粒コンソメ 小さじ1
塩 小さじ1/4
粉チーズ 大さじ2
ブラックペッパー 適宜

作り方

1. 米をといで炊飯釜に入れ、水を1合の目盛りまで入れてから、牛乳100ml(レシピの半量)、オリーブ油、コンソメ、塩を加えてひと混ぜしたら、浸漬せずにすぐ炊飯します。

2. 炊き上がりに残りの牛乳100ml、粉チーズを加えて混ぜ合わせます。

3. 器に盛りつけてからお好みでブラックペッパーをふります。

ナシクニン(インドネシア)



ターメリックとココナッツミルクで炊き上げるインドネシアの米料理です。本来ならばコブミカンなども使います。

日本の赤飯のように、お祝いごとに出される定番の米料理で、インドネシアの串焼き「サテ」やカレー、スパイスが効いた料理によく合います。

材料

米 2合
ココナッツミルク 200ml
水 160ml
ターメリック 小さじ1
塩 小さじ1/2

作り方

1. 米をといでザルにあげて水をきります。

2. 炊飯釜に米、ココナッツミルク、水、ターメリック、塩を入れ、ひと混ぜして炊飯します。

 


いかがでしたか。普段のお米もちょい足しで世界の雰囲気を楽しめそうですね。手軽に異国感のある食卓を楽しんでみてください。

堀口泰子
栄養士。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。健康食育事業やアスリートサポートに従事。健康的で美味しく食べる食事術を伝える。講演、栄養指導、コラム執筆、レシピ、商品開発、料理講師など幅広く活動。離乳食から介護予防まで様々な食育活動のなかで、健康に役立つお米の食べ方を紹介。スポーツの現場ではジュニア育成と競技競技力向上ための心と体の成長に注力している。
HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/


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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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