冷凍おにぎりに向いている具材は? おにぎりの冷凍方法や保存期間を解説!

栄養士の堀口泰子です。

おにぎりはお弁当だけでなく、忙しいときに手軽に食べやすく、つくり置きがあればとても便利ですね。

そこで、おにぎりの冷凍保存についてご紹介します。

おいしく食べるための冷凍保存のコツや保存に向くおすすめの具材、衛生面についても確認してみましょう。

冷凍おにぎりを作る際のポイント


おにぎりを冷凍保存する際には、いくつかポイントがあります。


  • ラップを使う

素手を使わずにラップを使ってごはんをにぎります。細菌は冷凍しても死滅しないので、手洗いをしていたとしても、直接ごはんに触れないことで衛生的に保存ができます。

  • ふんわり握ってぴったり包む

ごはんは温かいうちにしゃもじで切るように混ぜ、米の粒に水分を纏わせながら、ごはんのかたまりをほぐします。

普段、おにぎりはごはんを冷ましてから握りますが、冷凍保存する場合は、ごはんの水分量を維持するために、温かい状態でにぎります。ラップにごはんをのせて、中央に具材を入れて包み、形成します。

米粒をつぶさないよう、中はふんわりと表面をそっと握ることで解凍したときに蒸気で米が潰されることを防ぎます。ラップでぴったり包み、粗熱が取れてからまとめて密閉できるジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。

  • 粗熱が取れたら温かいうちに急速冷凍

おいしく保存するためには急速冷凍がおすすめです。粗熱が取れてから金属製のバットにのせて冷凍庫に入れると、冷凍が進みやすくなります。

冷凍庫に入れたら、庫内温度が上がらないようにできる限り開け閉めを避けましょう。

冷凍保存におすすめの具材と向かない具材は?


おにぎりを冷凍するときは、中に入れる具材も合うものを選ぶとおいしく食べられます。

おすすめの具材:水分量が少ないもの、味が濃いめのもの


・種を除いた梅干し
・塩昆布
・塩鮭
・ゆかり(赤しそ)
・肉そぼろ

具ではありませんが、焼きおにぎりも冷凍に向いています。

向かない具材:なまもの、水分が多いもの、油分が多いもの


・ツナマヨ
・生たらこ
・生明太子
・青じそ

海苔やふりかけは解凍してから使うことをおすすめします。


冷凍おにぎりのおいしい解凍方法と保存期間


ラップのまま電子レンジで解凍します。大きさと具の種類にもよりますが、100gくらいで600W1分40秒、500W2分ほどが目安です。

解凍後はすぐにラップを剥がし、蒸気で膨らんだ後にごはんが圧縮されないようにします。その際は、蒸気で火傷をしないよう気をつけてください。

自然解凍はおすすめしません。

また、保存期間は1カ月以内を目安に食べきるようにしてくださいね。



いかがでしたか。余ったごはんを冷凍おにぎりにしてみるのも便利そうですね。ライフスタイルに合わせたお米生活にお役立ていただけたらうれしいです。


堀口泰子
栄養士。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。健康食育事業やアスリートサポートに従事。健康的で美味しく食べる食事術を伝える。講演、栄養指導、コラム執筆、レシピ、商品開発、料理講師など幅広く活動。離乳食から介護予防まで様々な食育活動のなかで、健康に役立つお米の食べ方を紹介。スポーツの現場ではジュニア育成と競技競技力向上ための心と体の成長に注力している。
HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/


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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
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    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
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    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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