無病息災を願う、ほっこり「小豆粥」のレシピ

24時間お粥のことを考えている人こと、お粥研究家の鈴木かゆです!

行事食のおかゆといえば1月7日の七草粥が有名ですが、1月15日にいただくおかゆがあることをご存じでしょうか?

それは……無病息災を願う「小豆粥」!


小豆の色は、魔除けの色。太陽や血液など生命の象徴の色である赤は、神社の鳥居をはじめ、古くから邪気祓いの色として用いられてきました。

また、ハレの日にいただくお赤飯の原型は『枕草子』に登場する小豆粥との説も。小豆粥を食べたときの「ただいま感」は、現代の私たちの暮らしに根付いた、長い長い歴史のあるお料理だからなのかもしれません。

今回ご紹介するのは無糖のゆであずき(あずきの水煮)を使ったお手軽バージョン。トッピングのアイデアもご紹介します!


とっておきのハレ粥で、心も身体もデトックス。素朴でやさしい小豆粥をじっくりと味わってみてはいかがでしょうか。

あずきの水煮を使った小豆粥のレシピ


あずきの水煮を使えば調理時間は50分ほど。お米と煮込むことで、煮汁がなくてもしっかりと色づきます!

<材料>お茶碗2杯分


・生米 1/2合
・水 700ml
・あずき水煮 50g
・塩 小さじ1/3

<作り方>


1.鍋の温度を上げる

厚手の鍋によく研いだ米、水700mlを入れる。具材のかたよりがないように鍋底をならして、中〜強火にかける。



2.コトコト煮込む

鍋の中がぽこぽこと沸いたら、鍋底から米粒をはがすように、おたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、ふつふつと波打つ程度の弱〜中火で20分煮込む。



3.あずきを入れてコトコト煮込む

あずきの水煮を鍋に入れる。先ほどと同様にフタをしてさらに10分煮込む。



4.味つけ&蒸らし

さっとアクをすくいとり、塩で味をととのえる。


鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。フタをして5分ほど放置して蒸らす。器に盛りつけたら完成!



気になるおかゆのお味は?


あ、お赤飯みたい! お米とあずきの甘い香りがたちこめます。


あずきの自然な甘みが映えるように、トッピングはシンプルに。ゆず皮と黒ごまを添えました。


お赤飯のもっちり食感は元気が出ますが、小豆粥のとろとろ食感はやさしく癒してくれる心地。初めて食べても、ただいまって気分になれる不思議なやさしさがあります。

あずきの解毒作用・利尿作用はとってもパワフル。心も身体もシャキッと、さっぱりすっきり。ととのいました!


アレンジアイデア


小豆粥の魅力は、なんといってもその素朴さ。お出汁や他の具材を入れるのではなく、トッピングでアレンジをするのがおすすめです!

イチオシは「焼き餅」。


カリッと香ばしいお餅がお茶漬けの「あられ」のように合うのです。

春を感じる「桜の塩漬け」もおすすめです。


まるで和菓子! 華やかな香りに、ハレ感がぐぐっと高まります。

一味違う「あんこ&バター」のせも魅力的。


徐々にとろけるバターのコクと、あんこの甘みのゴージャスさはご褒美感も満点です。

是非、自分好みの小豆粥を見つけてみてくださいね。


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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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