栄養士の堀口泰子です。

米用の計量カップはごはんを炊くときに便利なアイテムです。もし、計量カップがなかった時はどのように対処したらよいのでしょうか。

計量カップがなくても美味しくごはんを炊くコツをご紹介します。

お米1合ってどれくらい？

料理用の計量カップは1カップが200mlに対して、お米用の計量カップは1合を計量するもので、1カップ180mlです。

「合」は体積を示すものなので、お米の状態や精米歩合によっても多少のバラつきが生じますが、お米1合はおよそ150gです。ご使用のお米1合の重量を確かめてみるのもよいかもしれません。

お米1合を炊飯する時の水加減は、白米の場合、およそ210ml（g）なので容量の約1.2倍量、重量の約1.4倍です。

玄米の場合はおよそ270mlなので容量の約1.5倍、重量の約1.8倍となります。

お米用の計量カップや炊飯器がない時、たくさんのお米を炊飯する場合は、重さで計量すると便利です。


ちなみに、「合」という単位は尺貫法の体積を表す単位で、1升は10合、1斗は10升、1石は10斗(1000合)となります。

かつて日本では大名の領地の広さをお米の生産量(石高)として表していたように、お米は日本文化に欠かせない存在と言えますね。明治時代にメートル法が導入され、1合は約180mlと換算されました。

お米用計量カップがない、重量も計れない！ そんな時はどうする？

重量も計測できない場合は、米の容量に対して水加減の倍率をつかえば美味しくごはんを炊くことができます。

先にご紹介したように、水加減は白米で1.2倍、玄米で1.5倍です。

料理用の計量カップしかない時は、白米200mlの水加減は240ml、玄米の水加減は300mlです。

料理用計量カップや大さじ、計りもない環境では、ペットボトルや容量がわかる容器があれば計量ができます。ペットボトルのふたはおよそ7.5mlなので、目安として使うのもよいでしょう。


さらに、簡単な対処方法として、手指を使うと水量の目安にすることができます。

鍋に入れたお米を平らにして、お米がゆび先に触れた状態で中指の第一関節くらいまで水を注ぐとちょうどよい水加減になります。玄米の場合は白米よりも1ミリ程度水を増やす目安です。

この方法であれば、お米の計量ができない場合でもおおまかではありますが、失敗なくごはんを炊くことができます。

ごはんの炊きあがりをみてお好みで加減してみてくださいね。


いいかがでしたか。

キャンプや災害時など、普段とは違った環境でごはんを炊く必要があるかもしれません。ぜひ、美味しいごはんを炊く手段のひとつとしてお役立ていただけたら嬉しいです。

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