栽培管理支援システム「xarvio® FIELD MANAGER」の対応作物に牧草が追加

BASFジャパン株式会社は、全国農業協同組合連合会(JA全農)と共同で推進する栽培管理支援システム「xarvio® FIELD MANAGER」の対応作物に牧草を追加した。ペレニアルライグラス、オーチャードグラス、チモシーといった主要な草種の他、放牧地などの広い飼料生産の場で活用可能で、主な飼料生産地である北海道と九州での利用を想定している。


飼料作物の生産量と質の向上をサポート


xarvio® FIELD MANAGERは、ドイツに本社を置くBASFデジタルファーミング社が提供する栽培管理支援システム。衛星リモートセンシング画像により提供される地力マップや生育マップ、植生マップなどのマップ機能と、可変施肥機能で対応作物に牧草が追加となった。

これにより、広範囲にわたる牧草の生育状態を把握し、収穫のタイミングを最適化できるほか、可変施肥機能で品質と収量の向上が期待できる。また、草地の所有者と、管理を行うコントラクターの間で作業内容を協議するのに活用することも可能だ。

必要な場所に必要な分だけ資材を投入することで費用対効果を高め、生産者の投資収益率を向上させるとともに、環境負荷の低減を実現できるとしている。

BASFジャパンアグロソリューション事業部事業部長 野田 信介氏のコメント

「令和5年度の日本の飼料自給率は27%となっており、農林水産省は令和12年度に34%に引き上げることを目標にしています。近年の飼料の価格高騰が畜産農家の経営を圧迫する中、持続的な畜産物生産のために国内における飼料の生産拡大が必要です。xarvio® FIELD MANAGERの対応作物に牧草を追加したことで、農学意思決定エンジンを飼料生産の量と質の向上に役立てられることを大変うれしく思います。BASFは生産者が最適な意思決定によって安定した生産活動を行えるよう、最新の技術で支援します」


xarvio® FIELD MANAGER
https://www.xarvio-japan.jp/
BASFジャパン株式会社
https://www.basf.com/jp/ja
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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