オプティムとTORIKAI CAFEが業務提携、米粉活用したプラントベースフードの需要創出へ

株式会社オプティムと株式会社TORIKAI CAFEは、環境負荷低減で栽培された米・米粉を活用したプラントベースフードの新たな需要創出に向けた業務提携に合意したと発表した。


農業DXによる米の生産と、米粉による新しい消費市場の開拓


農林水産省の統計によると、日本の米の消費量は直近60年間で約55%減少している。その要因の一つとして、食料品輸入の拡大に伴い食の多様化が進んだことが挙げられる。

一方、国は、国内で唯一自給可能な穀物である米について、食料安全保障において、需要拡大と食料自給率向上は極めて重要な課題としており、環境負荷低減による農作物生産体制、新たな米の需要拡大といった現代社会の課題に即した食料システムの再構築が進められているという。

また、近年の健康志向の高まりや世界的な認知拡大に伴い、国内でもプラントベースフードに注目が集まっており、国が推し進める農作物生産のサステナビリティと併せて、市場の拡大が見込まれている。

こうした状況をとらえ、農業DXによる環境負荷低減を実現するオプティムと、米を活用したプラントベースフードを開発するTORIKAI CAFEは、主要穀物である米の需要創造と、国内の新たな流通システムの構築を進めていくための業務提携を行うことになった。

オプティムは、スマート農業技術を活用して栽培したスマート米をはじめ、環境負荷を低減して栽培された米粉原料の安定的供給を担うほか、マーケティングやバックオフィス、その他の原料調達および供給のサポートを行う。

TORIKAI CAFEは、米粉を用いたプラントベースフード・スイーツの製造原料および商品開発、米粉商品の卸売およびカフェ事業による米粉市場の開拓を行うとしている。


 株式会社オプティム
https://www.optim.co.jp/
株式会社TORIKAI CAFE
https://www.vee-sweets.com/
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
  4. 鈴木かゆ
    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
パックごはん定期便