「ワタミオーガニックランド」に隈研吾氏設計の日本最大級の野外音楽堂を建設

ワタミ株式会社は、岩手県陸前高田市に建設している日本初のオーガニックテーマパーク「ワタミオーガニックランド」内に「ワタミオーガニックランド野外音楽堂(仮称)」を建設する。

建設・デザインを手掛けるのは、建築家の隈研吾氏。1月26日には、「ワタミオーガニックランド野外音楽堂」建設予定地で隈研吾氏、陸前高田市長の戸羽太氏、ワタミ代表取締役会長兼グループCEO渡邉美樹氏が施設を建設することを発表した。


左から、陸前高田市長・戸羽太氏、隈研吾氏、ワタミ代表取締役会長兼グループCEO・渡邉美樹

日本最大級の野外音楽堂

「ワタミオーガニックランド野外音楽堂」は、「ワタミオーガニックランド」内の象徴となる施設として建設するもので、市民や市外から観光客が集まる施設を目指すという。同施設では、広域から集客が見込める大規模なイベントだけでなく、地元の団体や学校の催しなど、さまざまなイベントを実施。開業予定は「ワタミオーガニックランド」開業1年後の2022年3月11日。

「ワタミオーガニックランド野外音楽堂」は、牧草地を一体化した際には最大で5ha、最大収容人数5万人の規模となり、野外音楽堂としては日本最大級となっている。

農業テーマパーク「ワタミオーガニックランド」

「ワタミオーガニックランド」は、有機・循環型社会をテーマにしたオーガニックテーマパークで、東日本大震災の発生から10年後にあたる2021年3月11日に開業する計画だ。陸前高田市と連携するとともに、段階的に設備を拡充して約23haの広大な施設になるという。

畑作や畜産を体験できるとともに、農作物の生産に始まり、加工品を作り、販売までを手掛けることでワタミグループが推進する6次産業モデルの拠点として、さらに農産加工品を世界に発信していくことで、陸前高田市への注目を高め地域活性化につなげる。

陸前高田市とワタミのつながり

2011年よりイベントの開催、コールセンターの設置、渡邉氏による経営塾開催などを実施し、経済の活性化や雇用の促進に取り組んでいる。「ワタミオーガニックランド」の設置によって、国内外から人を呼び込める魅力ある場所をつくるとともに、陸前高田市でできたオーガニック商品を販売していく考えだ。


ワタミ株式会社
http://www.watami.co.jp
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    北島芙有子
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  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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