住友化学、青果市況情報アプリ「YAOYASAN」に市況分析機能を追加

住友化学株式会社は、農業関連の総合情報サービス「つなあぐ®」の青果市況情報アプリ「YAOYASAN®」をアップデートし、独自の新たなプログラムを搭載した「市況分析」機能を有料サービスとして追加した。

「市況分析」のスマートフォンアプリ画面イメージ

経営に直結する判断をサポート


「YAOYASAN」は、住友化学が2023年に立ち上げた「つなあぐ」で提供しているアプリ。野菜や果物について、卸売市場における取引の速報値を表示する「市況速報」や、取引の実績値を用いて価格や数量の変動を把握できる「卸売価格動向」を備えている。

近年、農業生産者の間では、注目する野菜がいつ・どこで・いくらで売れているか、近隣の市場ではどの産地から出荷されているのかなど、価格設定や競合分析への意識の高まりが広がっている。しかし、市況情報を図表で可視化したアプリやウェブサイトは存在するものの、多角的な分析機能を備えたサービスはなかったという。

そこで住友化学は、農業生産者のニーズを叶えるべく、市況データを分析する独自の機能を開発し、「YAOYASAN」に搭載した。


今回新たに追加された「市況分析」機能は、市場と産地で視点を切り替えて市況情報を閲覧・分析できるのが特長。ユーザー自身で期間や対象を自由に選択して比較でき、地図上で青果物の流れも確認できる。これにより、農業関係者が日常的に行っている出荷先や時期・数量の調整、価格の設定といった判断をサポートするという。

住友化学は、データ利活用により新たなビジネスモデルを創出するDX戦略3.0を推進している。日本の農業においては、「つなあぐ」を起点にデジタル技術を駆使し、農業関係者の課題解決に貢献するソリューションの開発に取り組んでいく。


つなあぐ
https://tsuna-ag.com
青果市況情報 YAOYASAN
https://tsuna-ag.com/yaoyasan/
住友化学株式会社
https://www.sumitomo-chem.co.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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