世界初の農業擬似体験サービス「スマート体験農園システム」アプリ版がリリース

体験農園の運営を行いながらAIやIoTを用いたシステム開発を展開する株式会社Rootは、農業体験のコンテンツ化システム「スマート体験農園システム」のアプリ版をリリースを発表した。

同社では、アプリの提供を有料会員には本年5月中に、一般ユーザー向けにはiOSのApp StoreとAndroidのGoogle Playを通じて6月に公開するとしている。



株式会社Rootは、神奈川県足柄市で体験農園の運営ほか、AIやIoTを用いたシステム開発を行う農業スタートアップ企業。同社では、代表取締役である岸圭介氏自らが、稲作や畑作、レモン栽培、体験農園の運営を行いながら、IoTやAIを用いたシステム開発を行っている。

2020年4月には、リアルな罠猟と森の営みが体験できるサービス「マイわな体験サービス」のテスト提供を開始した。

岸圭介氏

AIチャットがリアルタイムに生育状況をプッシュ通知

Rootの「スマート体験農園システム」は、農業をWeb上で疑似体験できる世界初のWEBシステムだ。

「スマート体験農園システム」では、畑に特化した独自のSNSサービスや生き物を主役にしたフォーマット、気象データを活用した予測システム、メール配信、イベントや体験の告知・募集・公開、オンライン直売所での販売・決済が使用できる。

今回リリースされたアプリ版では、同社がWEB版でも提供してきた「栽培する野菜が人間と一緒に参加できる」SNS機能がさらに進化した。すでに実装されているデータ分析機能とAIチャット機能を組み合わせ、体験農園のユーザーが栽培する野菜が「収穫や開花までのシミュレーション」や「行ってほしい作業」などを自動でプッシュ通知する。


会話は、アプリやウェブに蓄積される畑の映像や気象、生育状況のデータに基づくAIチャットにより行われ、体験農園ユーザーは実際の畑の様子をタイムリーに見て楽しむことができるという。

投稿への「いいね」、「コメント」、「フォロー」、「検索」など標準のSNS機能も備わっており、「人対人」で行う通常のチャットも可能だ。クイズなど各種コンテンツのグラフィックや内容も一新し、ストーリー性・ゲーム性を向上させたとしている。


同社ではアプリ版のリリースに合わせ、ホームページのリニューアルも完了。新しいホームページではLINEやTwitterなど従来からのサービスとの連携、ウェブシステム機能についての紹介をしている。

今回のリリースにあたり、同社では「当面は相談を受けた農園・団体を対象に個別にカスタマイズしたシステムを制作して提供していく」とコメントしている。


株式会社Root
https://root-farm.com/
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 槇 紗加
    1998年生まれ。日本女子大卒。レモン農家になるため、大学卒業直前に小田原に移住し修行を始める。在学中は、食べチョクなど数社でマーケティングや営業を経験。その経験を活かして、農園のHPを作ったりオンライン販売を強化したりしています。将来は、レモンサワー農園を開きたい。
  2. 田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  3. さわちん
    2児の父。あるきっかけにより農業のイメージを変えたいと考え、16年間のサラリーマン生活にピリオドを打つことを決意。2020年春、家族で田舎に移住し、新規就農を目指す。自身が「移住×就農のモデルケース」となるために、いろんな方面へ向けて奮闘中。
  4. 福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  5. 窪田新之助
    農業ジャーナリスト。福岡県生まれ。日本経済新聞社が主催する農業とテクノロジーをテーマにしたグローバルイベント「AG/SUM(アグサム)」プロジェクトアドバイザー、ロボットビジネスを支援するNPO法人Robizyアドバイザー。著書に『日本発「ロボットAI農業」の凄い未来』『GDP 4%の日本農業は自動車産業を超える』(いずれも講談社)など。