MIRAI株式会社の大規模人口光型植物工場システム、ロシア極東に導入・運営サポート

2018年10月11日(木)にロシア・モスクワで開催されたロシア農業省主催「黄金の秋2018(ロシア農業展示会)」の中で、日本の農林水産省主催の「スマート農業に関する日露農業セミナー」枠において、MIRAI株式会社はロシア・ATB社とのモスクワにおける大規模人工光型植物工場のシステム導入、および運営コンサルティングを含む各種契約の締結を発表し、その場で調印式を行った。

ロシア農業省情報局長Irina Ganieva氏(左)、ATB社MARINA氏(中央左)、MIRAI株式会社 椎名吉夫氏(中央右)、農林水産省松島浩道審議官(右)*2018年10月11日セミナー内における調印時に撮影 (無断転載厳禁)

MIRAIは日本国内で千葉(柏の葉工場)、宮城(多賀城工場)にて葉物野菜の「生産者」であり、生産物であるレタス類、ハーブ類を販売することで工場運営から販売まで一貫した取り組みによりノウハウを蓄積。日本国外においてはロシアの他、中国でもパートナー企業である「未来智農(北京)科技有限公司」を介して、2018年にすでに2件のMIRAI式システム・ノウハウの導入を実現済であり、他の国・地域においても導入に向けた覚書を交わすなど精力的に事業を展開している。


今回のATB社においては、すでにロシア・極東ハバロフスクにおいて、1棟目にあたる人工光型植物工場を2016年春より運営中。MIRAIの宮城・多賀城工場のシステム、工場運営をベースにしたリーフレタス日産1万株相当のシステムを導入しており、今回2棟目にあたるプロジェクトを再びMIRAIに依頼した。事業を行う上で、システムだけでなく工場運営ノウハウや販売におけるノウハウの共有、ロシア国内における植物工場事業の展開を鑑み、MIRAIとのタッグを組むことで合意し、今回の契約締結に至ったという。

ロシアは極東に限らず全地域において葉物野菜の品質、国産調達に課題を抱えており、課題解決をするべく、積極的に太陽光型の施設園芸をはじめ、人工光型の植物工場事業にも関心が高まっている。
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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