ヤンマー、収穫量を見える化できる「収穫量マッピング仕様コンバイン」3機種を発売

ヤンマーのグループ会社であるヤンマーアグリ株式会社は、収穫量センサーとスマートアシストを活用し、圃場内における収穫量のバラツキを見える化できる「収穫量マッピング仕様コンバイン」3機種を7月1日に発売する。

<コンバイン「YH6115,IM」>
ヤンマーコンバイン「YH6101」「YH6115」「YH7115」<収穫量マッピング仕様>
発売日:2020年7月1日
適応作物:稲・小麦・大麦
商品価格:1490万円~1718万円(税抜、メーカー希望小売価格)
販売目標:初年度70台

データを活用しより効率的な営農が可能に

近年農地の集約化により、担い手農家1戸当たりの作業面積が拡大する傾向にある。また、水田の大規模化が進んでいて、全水田の約9%にあたる約23万haは1ha以上の区画に整備されている。こうした背景から、圃場管理のためのスマート農業の必要性も年々高まっているという。

新たに発売される収穫量マッピング仕様コンバインは、スマートアシストリモートとの併用により、これまで把握できていなかった、圃場1枚をさらに細分化した収穫量のデータを自動的に収集。データを活用することで、収穫量のバラツキが把握でき、より安定的・効率的な営農が可能となる。

収穫量マッピング仕様コンバインの特徴

1.収穫量マップの作成

収穫量センサーの情報とスマートアシストリモートの位置情報を基に、圃場ごとに収穫量マップを作成。
収穫量マップによって圃場内の収穫量のバラツキを把握することが可能。

<YH6115,IM 稲刈り作業イメージ>

2.オンライン上で簡単に収穫量データを確認

作成された収穫量マップは、「収穫量マップサービスサイト」に集約される。収穫量に合わせて色付け表示され、一目で状況が把握できるという。表示されるメッシュサイズを、5m・10m・15m・20mで選択することができ、次年度以降の圃場整備や土づくり、施肥作業へ活用できる。

<収穫量マッピング画面イメージ>
収穫量マッピング仕様コンバイン紹介ページ
https://www.yanmar.com/jp/agri/products/harvest/combine/yh6101_yh6115_yh7115/
ヤンマーについて|ヤンマー
https://www.yanmar.com/jp/about/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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