新型コロナの農家の資金繰りをITで支援する「サポートペイ」がスタート

九州で一次産業のIT化に取り組む株式会社デナーダは、フリーランス特化型金融支援サービス「FREENANCE(フリーナンス) 」を展開するGMOクリエイターズネットワーク株式会社との業務提携を発表した。

今回の業務提携は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で収入減に直面する農業者を支援するためのもので、両社は「新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける生産者を資金繰りの面から支援したい」とコメントしている。


デナーダは、九州の一次産業生産者をITで支援する宮崎県の企業だ。
同社では「一次産業にITの技術を取り入れることで、生産者の所得向上を目指す」という理念のもと、生産品の直送サービスやブロックチェーン技術を用いたトレーサビリティシステムを提供する。

一方、GMOクリエイターズネットワークは、日本初のフリーランス向け金融支援サービス「FREENANCE(フリーナンス)」を展開する企業。
取引先への請求書を現金化できるサービスやフリーランス向けの損害賠償保険サービス等を提供する。

農業生産者の資金繰りを支援する「サポートペイ」の提供をスタート


新型コロナウイルス感染拡大の影響で、農業など一次産業に関わる生産者の多くは売上の減少や出荷停止など収入に直結する問題に直面している。

今回の業務提携では、デナーダがGMOクリエイターズネットワークからOEM提供を受けたFREENANCEのサービスの一部「請求書の現金化サービス」を、「サポートペイ」という名称で生産者へ提案するのを目的にしているという。

「サポートペイ」は、生産者が事業収入の受け取り先を専用口座に設定するだけで、請け負った仕事の請求書を最短即日で現金化できるサービスだ。
アカウントの開設に係る費用は無料。2020年6月15日から提供が開始された。


株式会社デナーダ
https://denada.co.jp/
GMOクリエイターズネットワーク株式会社
https://www.gmo-cn.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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