農林水産省、「未来につながる持続可能な農業推進コンクール」の募集を開始

農林水産省は、持続可能な農業の確立を目指して意欲的に経営や技術の改善に取り組む農業者等を表彰する「未来につながる持続可能な農業推進コンクール」の募集を開始した。応募締め切りは2020年9月18日(金)。

表彰対象は「農業経営の改善や持続可能性の確保について成果を上げている農業者・農業団体・教育機関等」および「有機農業など環境保全型農業取り組みを通じて環境負荷低減等の環境保全に成果を上げている農業者・農業団体・教育機関等」としている。



「GAP部門」と「有機農業・環境保全型農業部門」の2部門を募集


農林水産省では、農場経営管理等の持続可能性を確保する取り組みであるGAPや自然循環機能を生かした有機農業環境保全型農業を推進している。

「未来につながる持続可能な農業推進コンクール」では、農業経営の改善や持続可能性の確保に取り組む「GAP部門」と、有機農業など環境保全型の農業に取り組む「有機農業・環境保全型農業部門」の2部門を募集している。

表彰の種類は、農林水産大臣賞(2点)と生産局長賞(6点)の2賞。

農林水産大臣賞は「GAP部門から1点以内、有機農業・環境保全型農業部門から1点以内」、生産局長賞は、「GAP部門から3点以内、有機農業・環境保全型農業部門から3点以内」としている。

GAP部門については、応募時点でのGAP(GLOBALG.A.P.、ASIAGAPJGAP)取得が条件で、両賞ともメーカーや団体等と連携して取り組む共同実施者も表彰の対象としているそうだ。

応募方法については、所定の応募用紙に必要事項を記入の上、「GAP部門については都道府県GAP担当部署に、有機農業・環境保全型農業部門については都道府県環境保全型農業担当部署に提出してほしい」とのこと。

都道府県をまたぐ取り組みについては、農林水産省生産局農業環境対策課が相談を受け付けるそうだ。

審査については、GAPや有機農業・環境保全型農業等に関する学識経験や知見等を有する委員で構成される審査委員会が、「生産工程管理の改善ほかGAPの継続性、環境保全等の可能性を鑑みて行う」としている。

募集要項


「未来につながる持続可能な農業推進コンクール」
募集期間:2020年6月29日(月)~2020年9月18日(金)
表彰部門:GAP部門/有機農業・環境保全型農業部門
表彰種類:農林水産大臣賞2点・生産局長賞6点
問合せ先:各地方農政局


農林水産省「未来につながる持続可能な農業推進コンクールについて」
https://www.maff.go.jp/j/press/seisan/kankyo/200629.html
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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