AIで作る高糖度トマト「Hapitoma」を活用した初のフランチャイズ農家が誕生

AIやビックデータ、光センサ等を活用した農業支援や農産物の生産事業を展開する株式会社Happy Qualityは、独立を希望する新規就農者を対象にした独立支援コンサルティング事業で1名が独立したことを発表した。

同社の独立支援コンサルティング事業は、新規就農者が抱える収入面への不安や技術的課題を解消するために開始された事業で、支援を受ける新規就農者は同社のフランチャイズ農家として、最新のテクノロジーを活用した高品質・高機能なトマト栽培に取り組める。

Happy Qualityの独立支援コンサルティング事業で同社のフランチャイズ農家になった栗林氏(左)
Happy Qualityは、先端農業の企画立案や農産物の生産・販売支援等を展開する農業コンサルティング企業。平均糖度9.46、可販果率95%の高品質・高機能のオリジナルブランドトマト「Hapitoma(ハピトマ)」の生産に取り組む。

現在は、「Hapitoma」を誰でも栽培できるトマトにするため、ロックウールキューブを用いた低段密植栽培手法とビックデータおよびAI技術を活用した潅水システムを利用し、高ストレス栽培のノウハウを確立。天候に合わせた栽培管理を徹底することで、年間を通した安定生産を実現している。


栽培技術の支援と全量買取システムでローリスクな独立を


Happy Qualityの独立支援コンサルティング事業は、AIやビックデータ、 光学センサ等のテクノロジーを用いて構築した栽培スキームによる独立開業プログラム。同社のフランチャイズ農家として独立した新規就農者は、栽培技術の支援を受けながら、同社の全量買取システムによるローリスクな農業経営が実現可能に。




独立までは、熟練農業者の指導による基本的知識の習得と同社の栽培技術の習得を目的に、実際の農業経営を実践した後、独立に向けた具体的な経営計画を共同で立案する流れとなっている。

今回の独立支援コンサルティング事業で同社のフランチャイズ農家第1号となった栗林氏は、農業未経験から独立を果たした新規就農者である。


独立開業者からのコメント
これまでの人生、 農業とは全く無縁だった自分が新規就農者として開業することができ、 とてもうれしく思っています。データや農業理論に基づくHappy Quality独自の栽培技術だからこそ、 農業を初めて経験する自分でもスムーズにノウハウを吸収することができました。また、同時に経営者としてのビジョンや数字に対する知識も得られ、 ビジネスとしての農業をトータルで学べるHappy Quaityだからこそ、 自分の夢を叶えることができたと思っています。これからは一人の農家として最高のHapitomaの生産を目指し、 Happy Qualityと共に成長していきたいです。


株式会社Happy Quality
https://happy-quality.jp/
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
パックごはん定期便