AGRI SMILE、研究領域向けDXソリューション「ACADEMIC Suite」をリリース

IT技術と研究開発により産地とともに持続可能な農業をめざす株式会社AGRI SMILEは、生命科学分野を中心とした研究領域向けのDXソリューション「ACADEMIC Suite」を2021年4月16日にリリースした。

「ACADEMIC Suite」は、農業分野を柱に生命科学技術の発展を支援する複数のアプリケーションから成る。現在、第一弾として学術情報や研究成果をオンライン上で共有できる「ONLINE-CONF(オンライン学会システム)」の提供が開始されている。


ビデオ通話やチャット機能を備えたオンライン学会システム


「ONLINE-CONF」は、オンラインまたはオンサイトとのハイブリッド形式による学会開催が可能になるシステムだ。2020年11月より開始したテストマーケティングでは東京理科大学と筑波大学の研究交流会などを支援し、高評価を得られたことから正式リリースに至った。

特徴は以下の通り。

「ONLINE-CONF」の特徴
1.複数のポスター・オーラル発表を並行することで完全オンラインでの学会開催が可能

2.ビデオ通話やチャット機能を用いた双方向コミュニケーションを実現

3.表彰発表のみに限られていた評価者からのフィードバックをすべての発表で受け取れる

4.ユーザー登録および参加費の決済を一元管理。運営サイドの事務負担を軽減

5.Webシステムを活用しているためインストール等の必要がない

現在は東京理科大学、京都大学、筑波大学をはじめ、生命科学分野を中心とした研究を行う学会への導入が決定している。同社は、「ONLINE-CONF」の提供を通じて、オンラインによる学会開催と研究者間の交流・育成を加速したい考えだ。

「ACADEMIC Suite」では今後、研究者間の情報交換を可能にするアプリケーションや産学連携に向けた情報発信を支援するサービス等の提供が予定されている。

監修者のコメント


久保允人氏(東京理科大学 生命医科学研究所 教授 / 理化学研究所 横浜研究所 生命医科学研究センター チームリーダー)
2020年新型コロナ感染拡大が起こり、 当たり前に行われてきた学会での対面交流は失われました。 ウェビナーなどの情報配信が頻繁に行われるようになりましたが、 研究者どうしの活発な意見交換は既存のシステムではカバーできない部分でした。 ONLINE-CONFは、 これらの問題点を解消するために、 研究現場にいる若手研究者たちが当事者目線で作り上げたシステムです。 オンライン化は経済的・物理的側面でのコスト削減につながり、 若手研究者も早期から研究交流の機会を多く持てるようになるため、 研究人材の育成が促進されることを願っています。

鈴木忍氏(京都大学大学院医学研究科「医学領域」産学連携推進機構 特定教授)
新型コロナウイルス感染症のパンデミック以前より、 学術界においては、 世代・国・分野を超えて交流するための、 時間空間的な制約を取り除ける手段が求められていました。 また、 研究成果を実際に活用する「現場」との隔たりが大きいことも学術界の課題です。 ACADEMIC Suiteは、 研究交流や学術情報の発信の在り方をデジタル化することで、 これらの「壁」を取り払うことができ、 ポストコロナ時代においてもイノベーションの創出を後押しする有用なソリューションになると大いに期待しています。


株式会社AGRI SMILE
https://agri-smile.com/
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WRITER LIST

  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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