「クラフト温泉液肥」を用いた日本茶栽培の実証実験がスタート

静岡県で日本茶の生産を手がける株式会社TeaRoomは、クラフト温泉の製造・販売を手がける株式会社Le Furoと共同で、温泉液肥を使用した日本茶栽培の実証実験を開始した。


クラフト温泉とは、温泉鉱石から抽出した成分を天然温泉に混ぜて温泉成分の濃度を高くする特許技術である。
特長は、通常の天然温泉のおよそ1万倍を誇る超高濃度な温泉成分で、全国各地にある源泉のあらゆる要素を含んだ温泉をつくることができる。


現在は、農業や医療、ヘルスケアなど、幅広い分野での活用を視野に入れた取り組みが進められている最中で、農業分野ではクラフト温泉を再利用した農林水産省認可所得の液体肥料「ルフロ温泉液肥」の提供が開始されている。

生育・収量・食味の3つを比較・検証


今回の実証実験では、TeaRoomの関連企業で農地所有適格法人の資格を有する株式会社THE CRAFT FARMが管理する茶畑の一部でルフロ温泉液肥を使用した日本茶栽培を実施。日本茶は多年樹であるため、即時に変化を観測する難しいことから数年かけて比較検証を行っていくという。


両社は今回の実証実験を通じ、廃棄物を有効活用した環境負荷の少ない循環型農業を普及したい考えだ。


株式会社TeaRoom
http://tearoom.co.jp
株式会社Le Furo
https://le-furo.com/
株式会社THE CRAFT FARM
https://tcf.co.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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