「クラフト温泉液肥」を用いた日本茶栽培の実証実験がスタート

静岡県で日本茶の生産を手がける株式会社TeaRoomは、クラフト温泉の製造・販売を手がける株式会社Le Furoと共同で、温泉液肥を使用した日本茶栽培の実証実験を開始した。


クラフト温泉とは、温泉鉱石から抽出した成分を天然温泉に混ぜて温泉成分の濃度を高くする特許技術である。
特長は、通常の天然温泉のおよそ1万倍を誇る超高濃度な温泉成分で、全国各地にある源泉のあらゆる要素を含んだ温泉をつくることができる。


現在は、農業や医療、ヘルスケアなど、幅広い分野での活用を視野に入れた取り組みが進められている最中で、農業分野ではクラフト温泉を再利用した農林水産省認可所得の液体肥料「ルフロ温泉液肥」の提供が開始されている。

生育・収量・食味の3つを比較・検証


今回の実証実験では、TeaRoomの関連企業で農地所有適格法人の資格を有する株式会社THE CRAFT FARMが管理する茶畑の一部でルフロ温泉液肥を使用した日本茶栽培を実施。日本茶は多年樹であるため、即時に変化を観測する難しいことから数年かけて比較検証を行っていくという。


両社は今回の実証実験を通じ、廃棄物を有効活用した環境負荷の少ない循環型農業を普及したい考えだ。


株式会社TeaRoom
http://tearoom.co.jp
株式会社Le Furo
https://le-furo.com/
株式会社THE CRAFT FARM
https://tcf.co.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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