AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」、トマトの養液栽培の自動化に向けた実証実験に導入

AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」を提供する株式会社ルートレック・ネットワークスは、株式会社クボタ、inaho株式会社、株式会社オプティム、株式会社レグミン、株式会社関東甲信クボタ、株式会社farmo、株式会社丸山製作所と共同で、トマトのハウス栽培のスマート化を実現する取り組みを開始する。

左から、関東甲信クボタ 新規事業推進部 後藤大悟氏、 ルートレック・ネットワークス ファーマーズサクセス 酒井和徳氏、ルートレック・ネットワークス 事業戦略室 宮原隼人氏、クボタ イノベーションセンター ビジネスインキュベーション部 アグリビジネス企画室 萩本誠晃氏
「ゼロアグリ」は、農作物の成長に必要な水やり作業や施肥作業を自動で実行する潅水施肥システム。
各種センサーで取得した情報や気象情報を基に、AIが最適な潅水量と施肥量を判断してくれるのが特長で、潅水・施肥作業の軽労化、栽培の最適化、収量・品質の向上、環境負荷の低減(減肥による温室効果ガスの低減)などが見込める。

ゼロアグリの仕組み

養液栽培の余剰排液を再利用化


今回の取り組みはハウス栽培のスマート化を目的に、参画企業が保有する先端技術を導入し潅水や施肥、防除、収穫など各栽培工程で収集したデータを相互利用できる実証環境を構築することで、新たなソリューションの開発を進めるプロジェクトである。

実証実験では、クボタのオープンイノベーション農場「Kubota Incubation Farm」にゼロアグリを導入して「養液栽培の排液量の最小化と再利用」をテーマにした栽培モデルの確立を目指す。

養液栽培の課題である「余剰排液による資材消耗」と「排液放流による水質汚濁」を解決する潅水・排液管理方法を確立して、高騰する肥料コストの抑制や余剰排液の再利用化を進めていく。

クボタインキュベーションファーム

クボタインキュベーションファームに導入したゼロアグリ

ゼロアグリを使用したトマトの養液栽培

ルートレック・ネットワークスは、今回の取り組みを通じ、ハウス栽培のスマート化を実現する新たなソリューション開発に貢献していく構えだ。


株式会社ルートレック・ネットワークス
https://www.routrek.co.jp/
AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」
https://www.zero-agri.jp/
株式会社クボタ
https://www.kubota.co.jp/
inaho株式会社
https://inaho.co/
株式会社オプティム
https://www.optim.co.jp/
株式会社レグミン
https://legmin.co.jp/
株式会社関東甲信クボタ
https://www.kantokoshin-kubota.co.jp/
株式会社farmo
https://farmo.co.jp/
株式会社丸山製作所
http://www.maruyama.co.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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